Last Updated on 2023年8月24日
忘却探偵シリーズにおいて掟上今日子は羽川翼なのか考察していきたい
これは掟上今日子さんのベッドの真上の天井にペンキで何者かに書かれたメッセージである。
「お前は」ということは明らかに誰かから命令されている。
寝てしまうと記憶を失う今日子さんはこのメッセージを見て自分が掟上今日子と理解するのである。
本当にそうなのか?
実は10代くらいまでは、自分が読んでいた小説すらも覚えている。
つまり、自分の名前とかそういう個人情報は知っているはず。
そして、まことしやかに掟上今日子さんの正体が、別の西尾維新作品に出てくる重要人物の未来の姿じゃないか疑惑が囁かれている。
掟上今日子さん=羽川翼説である。
実は掟上今日子は自分が羽川翼という本名を知ってる上で掟上今日子さんを名乗っているのでは?
そんなわけあるかよと思いつつ、なんかマジな気もしてきた。
というのを物語シリーズの「戦物語」を読んでて思い出してしまった。
噂によると13作目にして、どう見てもアイツが出てきてるとかなんとかいう噂を聞いてしまった。
忘却探偵シリーズは4作目くらいで止まってたので、あえて1作目から読んで、本当に「羽川翼」なんだろうか疑惑を考察してみたい感じである。
今手元に掟上今日子の備忘録~掟上今日子の忍法帖までは持ってるんですけど、これ今年中に読めるのかな?
備忘録だけで4日かかったんですけど。
なんか3年くらいかかりそう。
「初めまして、今日子さん」ネタバレ感想
掟上今日子の備忘録の第一話である。
そういえばこの話はドラマでも見た気がするけど、ガッキーかわいいしか覚えてない。
この掟上今日子の備忘録は掟上今日子さんが主人公のようなタイトルだけど、主人公は隠館厄介である。
彼は不幸体質で全員から犯人と決めつけられてしまう体質を持っている。
「探偵を、呼ばせてください!」
そして派遣されてきたのが掟上今日子さん。
つまり、隠館厄介と探偵はウィンウィンの関係なのである。
今回も彼が勤める研究所で、機密データが入ったSDカードが消えてしまい、完全に疑われたので呼んでた。
正直この話は微妙…。
掟上今日子さんが途中で一服盛られて寝ちゃってどうしよう!?みたいな展開はちょっとハラハラするんですけど。
そこからの展開が今までの展開はなんだったのかくらいスピーディに解決させてしまう。
この解決するあたりが微妙。
犯人は、木を隠すなら森って感じで大量のSDカードに盗んだSDカードを紛れ込ませてたわけですが…。
その盗んだSDカードの上から上書きして別のデータが入ったSDカードにしてたオチなんですけど。
言うほど復元できるか?
僕なんて復元ソフトに頼ったことあるけど、全部失敗した過去しかない。
絶対復元できないって。
「紹介します、今日子さん」ネタバレ感想
お前の100万円は預かった。返してほしければ1億円を用意しろ
この冒頭の意味不明さでスデに結構面白かった。
どういう状況やねん。
隠館厄介の元パイセンである紺藤さんが担当している女性マンガ家の家の金庫から100万円が盗み出されたのだが、返してほしかったら1億円よこせという謎の事件が第二話である。
普通に考えて払うわけがないのだが、女性漫画家の「里井先生」は払う気満々という奇妙な事件。
なんか思い出の100万なんやろなぁという予想しか出来なかったんですが、作中で思いっきり否定されてしまった。
100万円の品ならともかく、金自体に思い入れもクソもないのである。
なぜ、1億円の価値がある100万円なんてものが存在するのか?
正直この話が一番面白かったわ。一回読んだはずなのに読むまで記憶から忘却してましたが。
「お暇ですか、今日子さん」ネタバレ感想
作家である「須永昼兵衛」は遊び心でできあがった原稿をゲームと称して隠してしまい、宝の地図を渡して担当編集者に探させるおちゃめなおっさんだった。
何故か掟上今日子さんが「須永昼兵衛」のファンと知っている紺藤さんは、隠館厄介に掟上今日子とのデートイベントを発生させるため、この原稿を探せゲームに参加させようと目論むのだった。
しかし、現場に向かう最中で「須永昼兵衛」が死亡してしまい、原稿が行方不明になってしまう。
宝探しどころか見つけないと一生世に出せない。
もう場所を知っている作者はこの世にいないのである。
- 作品の原稿枚数は、およそ120分あれば読めるくらい。
- デリケートな場所に隠してあるので、最新の注意を払って探すこと
- あるものではなく、ないものを探せ
- (鉛筆が必要になるかもしれない)
上記が須永昼兵衛のヒントだが、果たして原稿はどの媒体に隠されているのか!?
ぶっちゃけた話、オレ38歳なんだけど、あの記録媒体がそんなことできるなんて知らなかったわ。
多分オレよりもう一世代上じゃないと知らないと思うんですよね。
なんで掟上今日子さんはそんなことを知ってるんだよ。25歳じゃないんか?
なんでもは知らないわよ。知ってることだけってことなのか?
「失礼します、今日子さん」ネタバレ感想
須永昼兵衛の死因が自殺じゃないか疑惑が降って湧いてきたのである。
記憶がリセットされるようになるまでに半数を読んでいた今日子さんだが、100冊全ては知らなかった。
なんでもは知らないのである。
なので、寝たら終わり…寝るまでに100冊読むしか無い。
こうして、掟上今日子さんが寝そうになったら叩き起こす役割として、隠館厄介はワトソンの地位になれたのだ!
しかし、睡眠不足により、だんだんと言葉が刺々しくなる今日子さん。
隠館厄介も今日子さんが態度悪い上に寝不足でだんだんムカついてきた地獄絵図…。
そんな中シャワーを浴びにいった今日子さんは疲労に勝てず眠ってしまい、冷水シャワーを3時間浴び続けてしまったのであった。
この話だけ、前編と後編に分かれてますね。
というか4徹しても100巻なんて読めるわけ無い。
こち亀でもまずやろうと思わない。
このブログで書きまくってるジョジョですら4轍で100巻読もうとは思わない。
しかも小説を100巻とかめちゃくちゃだよ今日子さん。
「さようなら、今日子さん」ネタバレ感想
今日子さんの裸には、たくさんのメモが残されていた。
ジョジョ6部のジェイルハウスロックを食らった感じだ。
元ネタはメメントって映画だろう。
このメモが残されたままだと、目覚めた今日子さんは再び疲労の限界まで頑張ってしまう。
そこで隠館厄介は男を見せることにした。
全部メモ消しちゃえばいいのだ。
そしてベッドに今日子さんを寝かせてその場を去ろうとした隠館厄介は掟上今日子の重大な秘密を知ることになる。
翌日、紺藤さんに掟上今日子でも無理だったことを話す隠館厄介だったが、何故かその場に今日子さんが登場してしまう。
「須永先生の死は自殺ではありませんよ」
実はノンシリーズにこっそりイースターエッグが隠されていたことに気づいた掟上今日子。
なんで記憶を失ったのに、事件が解決できたのか。
裸を見たことはバレてないのか。
そんな気になる解決編である。
掟上今日子の備忘録から見る羽川翼の疑惑要素
ぶっちゃけ結構こじつけてますが、あえて羽川翼なんじゃね?と思い込んだ感じで書いてみます。
- 掟上今日子は白髪である
羽川翼はブラック羽川を受け入れた影響で黒髪から白髪になりつつある状況になってた。 - 掟上今日子は服をめちゃくちゃ持ってる
羽川翼が少なくとも高校生の頃は制服か猫のパジャマしか着てなかった。
むしろ逆にその反動で大人になって服買いまくってる気がする。 - 掟上今日子はブラックコーヒーしか飲まない
羽川翼は猫物語(白)で戦場ヶ原さんにドン引きされている。
味とかどうでもいいにも程があるほど味にこだわらないからである。
むしろ味なんかなくてもいいと思っていた。
ブラックコーヒーを好むあたりもそこからな気がする。 - 掟上今日子は眠くなりすぎると猫語になる
4徹に入ったあたりで不自然なほど「にゃあ」がつきだした掟上今日子さん。
羽川翼といえば猫である。
ブラック羽川になると語尾に「にゃ」をつけるあざとさを醸し出していた。 - 掟上今日子は過去、忘却探偵になる前は海外にいた疑惑が有る
羽川翼は高校卒業とともに海外を放浪し、結物語では海外で革命家というかジャンヌ・ダルク扱いされている。
隠館厄介のパイセンである紺藤は過去に今日子さんに似た人物に海外でお世話になったらしい。
本人は多分違うとか言ってたたけど、メタ的に見ると関係ないのにこんな話は書かれないのである。 - 掟上今日子はがんばる男子の姿が好物である
頑張る男子を見るのが好物らしいが、記憶を失う前からの性癖としか思えない。
もし、10代の頃に彼女の近くにそういう常に頑張っちゃう吸血鬼みたいな人物がいて、その記憶は残っていたとしたら… - 掟上今日子は記憶を失っても瞬時に状況を理解できる
睡眠薬を漏られたとしても、自分に書かれたメモから瞬時に状況を理解できる判断力と精神力が有る。
当たり前のように書かれてるけど、普通こんなことにならない。
凄みが凄い同じような状況になった徐倫ですらここまで冷静に判断できない。
これは、アロハのおっさんとか、怪異の王ですら引くくらい人間離れした所業にしか見えない。 - 隠館厄介の不幸体質が怪異すぎる
10万回くらいそれでも僕はやってない状況になるなんてのはもはや怪異なんじゃねーのか。
つまり、物語シリーズと同じ世界感疑惑がある。 - 結物語では羽川は羽川翼という人物の歴史を抹消している
結物語で羽川翼が「過去からも現在からも姿を消した」というのは、記憶ごと抹消して別人になったとも受け取れる。
阿良々木暦の前に現れた羽川が偽物だった疑惑がある。
これはスデに掟上今日子になっていて来れなかったとも受け取れる気もする。
以上がこの本で僕が羽川翼だと思いこんで読んだ考察なわけですが…。
いや、やっぱり違うだろ、別人だろっていう話もある。
隠館厄介は掟上今日子の裸を見ているんですが、ある部位にまったく触れていない。
阿良々木暦は事あるごとに触れていた「胸」である。
おっぱいにおかしいくらい触れてない。うーん。これは羽川翼じゃないんやろなぁ。おっぱいは重要ですからね!
むしろ逆に怪しい気がするが…。
結物語では胸が縮んだとかなんとか書いてあったが、影武者疑惑が書かれてるので詳細は不明なんですよね。
でもあの裸を見られても動じないどころか、記憶を失った状態で動じないのは、過去に変態に見られまくってて慣れてるからという気もしないでもない。
そもそも混物語で掟上今日子に阿良々木暦が会ってるじゃんという話もある。
でも、まああれはファンブックだからなんでもありなんじゃないのという気がする。
なんか魔法少女とかいう謎の生き物とも会ってたし、未来の羽川翼と会っても別に有りじゃないかな。
ともあれ、忘却探偵シリーズは物語シリーズとか戯言シリーズとか伝説シリーズよりも読みやすい。
でも、まだ1作目だからかもしれない。
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