- 1 OVER HEAVENそれはDIOの日記
- 2 DIOが天国に行きたい理由。それはディオの母親の願い
- 3 DIO曰く、天国即ち、悪人が救われるべき場所
- 4 DIO様はそんなこと言わない。プッチに受け継いだ男DIO
- 5 覚悟こそ幸福。DIOにそれを教えたのはプッチではなくボインゴ!?
- 6 DIO様、部下へ敬意を払ってしまう
- 7 肉の芽は精神力を弱くする
- 8 ディアボロについても語られるOVER HEAVEN
- 9 DIOのスタンドザ・ワールドはジョナサンの時計が止まったから発現した
- 10 天国の条件、14の言葉はディオの母親の子守唄!?
- 11 エリナが棺桶に乗って助かったのにDIOは100年棺桶に入ってた謎
- 12 ダイアーさんも登場するOVER HEAVEN
- 13 DIO様ポルナレフ勧誘
- 14 OVER HEAVENの総合評価
OVER HEAVENそれはDIOの日記
世界と時間を支配した男が遺した1冊のノート。
誇り高き者よ、「天国」の扉を開け――。
というわけで、12月16日に発売した西尾先生が書いた「OVER HEAVEN」の感想を書こうと思います。
DIO様が遺した一冊のノート…。
6部時点では、承太郎の記憶しか頼りがなかったあのノート…。
6部はあの「DIOのノート」がなければ存在しなかったと言っても過言ではありません。
故に、かの有名な『ザ・ワールド』や『無駄無駄無駄無駄無駄無駄』ラッシュなどは存在しませぬ。
DIOの日記であることを肝に銘じてから購入されることをお勧めします。
肝に銘じろというのは……
見るんじゃあなくて観ることだ…
聞くんじゃあなく聴くことだ
でないと………… これから死ぬことになるぜ…… 康一くん
そもそもです。あくまで僕個人の意見ですが…。
このジョジョの奇妙な冒険という漫画は全ての部に、
この「DIO」が関わっております。(8部はまだ不明ですけど)
特に関わってきてるのが…1部と3部。そして6部です。(7部は置いておいて)
そして、全てに置いて性格、カリスマ性が少し違う気がします。
このディオ様を1,3,6部全てのDIOを一人にするもんだから…さあ、大変です。
僕がこの小説を読み終わった感想はたったひとつだぜ…DIO…
たったひとつの単純な答えだ…
『西尾はDIO好きを怒らせる』
DIO様とは、ジャンプ史上でトップ3に入るであろう悪のカリスマなわけですよ。
そんなDIO様が好きな方々はこのカリスマ部分が好きなのでしょう。(例外もいるでしょうが)
世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな「恐怖」をも持たぬ者ッ!
DIO様…。この小説では…結構「恐怖」してます。
という前置きを踏まえまして、まあ…アマゾンではなかなかの辛口評価だったわけです。
僕はといいますと…。まあ、西尾先生の作品は好きなんですが…正直期待してたほどでは……というのが一言感想。
楽しめなかったわけではないけども…「恥知らずのパープルヘイズ」と比べると…数段見劣りする感じ…ですかね。
とりあえず詳細な感想を書きます。
ネタバレ注意!
まあ冒頭であんまりオススメしないとは書きましたが。
DIOの裏の顔。新たな一面を見るという点においては、かなり楽しまます。
OVER HEAVENはDIO様日記なので、1部と3部をディオ(DIO)視点で拝めるのです。
なるほど。こうきましたか!って感じです。
というわけで、日記の内容で気になった点から感想を書いていきます。
DIOが天国に行きたい理由。それはディオの母親の願い
『天国へ行く方法』があるかもしれない。
こうプッチに言い残したDIO。
何故こんな天国厨になったのか、その理由は本編では明らかになりませんでした。
その理由は『母親』にあった…!!
何があろうと気高く、誇り高く生きれば天国に行ける。これが母の教えであった。
ディオの父親。ダリオブランドーがゴミクズ野郎なことは本編でも書かれていました。が、
母親についてはそんなに書かれてませんでした。(ドレス売っぱらったことくらいか?)
酒のんでギャンブルして盗人してた親父よりも嫌いだったそうな。
「聖女」のような母親が常に言っていた「天国」。
そして、天国に行くことで更なる高みに達することを理解したDIO。
うーむ。1部、3部では完璧に人間を見下し、支配しようとしていたDIOが…裏で天国に行くことを模索していた。
その理由が…呪いのような母親の言葉だったと。
うーむ。
そもそも「天国」ってなに?死ぬの?
DIO曰く、天国即ち、悪人が救われるべき場所
どんな者でも。
悪人であろうと――愚かであろうと。
天国に行ける方法を、確立しなければならないのだ。何より彼らは、ジョセフ・ジョースターと空条承太郎は、『天国に行く方法』に、何の興味も持たないのではないだろうか?
天国に行くまでもなく。
『受け継ぐ者』
として、充実した生活を送っている彼らには、『天国』を自分の目で観たいというような欲求はないのではないだろうか。(引用元:西尾維新著『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(集英社))
悪人こそが救われるべきである。
つまり、悪人こそが天国に行くべきである。行きたいと願っているのである。
は?善人?笑わせんな。行く気なんかねえだろ。
というのがDIOの見解のようです。
悪。即ちDIO。
善。即ちジョースター。
ちゃんと書かれているのですよ。DIOが絶対悪だと。
オシリス神にコインにされたら、ンドゥール、Jガイル、そしてDIOは100%黒い、悪のコインになるって言ってますし。
じゃあ、なんでDIOが悪のカリスマに見えないんだ?
DIO様はそんなこと言わない。プッチに受け継いだ男DIO
ジョナサンは波紋法を、あっさりと身につけたらしい――もちろん、それなりに過酷の修行はしたのだろうけれど、ほんの一週間か二週間程度の、なんというか、『努力みたいなもの』で波紋を使えるようになったというのが……、ああ、果たしてなんと書けばいいのだろうか、率直に言って、本当に嫌になる。
わたしや、他の多くの人間にはできないことが、彼にはあっけなくできてしまい、与えられて、受け継いで、また、もともと持っていたりして――とにかく、なんだかんだで達成してしまう。
才能とか。
万人にひとりの適性とか。
そういうわけのわからないもので――易々と、多大なる犠牲を払って人間を超越したはずのわたしに追いついてしまう。(引用元:西尾維新著『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(集英社))
卑屈なDIO様。なんか…ジャンプキャラでいうと球磨川のような――
西尾作品じゃねえか!
ああ。ここらへんだな。DIOへの違和感があったのは。
DIOは「奪うもの」だ。一巡しても変わらないほどに「奪うもの」。
それに対してジョースターは「受け継ぐもの」。
これを理解しているDIOは「受け継ぐもの」は「奪うもの」に優っていることを危惧している。
結果的にジョナサンにも承太郎にも敗北するのだから…。
が、最後にDIOは「与えるもの」になった。
彼の親友。DIOはこの小説ではまだ疑問形だったようですが、彼の友「プッチ」に「受け継いだ」。
天国に向かう意思を。
その結果…「プッチ」は「承太郎」と「徐倫」を倒している。
さらに徐倫から強い意志を「受け継いだ」エンポリオに負けたのは置いておいて。
って考えると結構感慨深い。
なるほど、重要なのは「受け継ぐ者」であることを言いたい訳ですか。
覚悟こそ幸福。DIOにそれを教えたのはプッチではなくボインゴ!?
「覚悟した者」は「幸福」であるッ!
当時6部を読んだ時に、なるほど!と思ったセリフ。
覚悟ができてれば悪い未来でも幸福になれる!
実に理にかなっている!
これが天国であるとDIO様に気づかせたのは以外な人物だったッ!!
トト神のボインゴ!!
未来を予知できる彼のスタンドは「運命」は変えられない。
じゃあ、そんなスタンドに意味ねえだろ?と一蹴するDIOに強く言ってのけるボインゴ。
「たとえ避けられない悲劇が自分の前にたちはだかっていたとしても――それを知っていれば「覚悟」することができます」
(引用元:西尾維新著『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(集英社))
未来が天国。教えてくれたのはボインゴでした。
余談ですが、この天国。メイドインヘブンを得たプッチが叶えますが、エンポリオに台なしにされます。
一巡前、そして、メイドインヘブンで作った世界では「運命」は決められていました。
例を言えば、「時を繰り返させる」スタンド『バイツァダスト』。
「決められた未来を予知する」スタンド『トト神』、『キング・クリムゾン・エピタフ』。
しかし、一巡後、「プッチが死んだ世界」(7部)では「運命」は複数存在するようになりました。
例を言えば、「時間を戻して」運命をやり直せる『マンダム』。
複数の運命が存在し、そこを行き来する『D4C』。
これらの存在が、運命は変えられるってことを証明してます。
どちらがよかったのでしょうか。
俺は、プッチ…DIOが目指した天国が一番幸福だったんじゃないかと思います。
運命がわかってるほうが幸せだよ…。いや、全部わかっちゃうなんてつまんないんだろうけども。
DIO様、部下へ敬意を払ってしまう
DIO様の意外な一面。
部下に敬意を払っている面がありました。
自分が頂点。DIOはカーズのように頂点は常に一つかと思っていたジョジョファンはなんかガッカリな方も多いでしょう。
が、自分は結構こんな一面が見れてよかったのです。
ジャンプ三大「悪の帝王」のフリーザ様も、部下には敬意を意外にはらっているように見えます。
(部下に敬語、アプールとか超モブの名前覚えてる、とか)
ダービー兄弟や、ンドゥール、ホルホースなど、ちゃんと部下のいいところを見てあげています。
正直理想の上司象は「プロシュート兄貴」でしたが、「DIO様」も候補にあげてもいいくらいですよ!
肉の芽は精神力を弱くする
肉の芽を使うとスタンドパワーが弱まる。精神力がゴミカスになるからだッ!
なるほど、だから花京院とかいつの間にか強くなっていたわけか。
ポルナレフも……ポルナレフ?
ポルポル君は…アブドゥル戦が一番強そうだった気がするけど…。
ポルポル君をチャリオッツが持ち上げて「ブラボー」言ってた頃が。
ヴァニラ戦では本体も引っ張れなくなってたし。
しまいには隙間に落ちたものを取る能力に…。
そんなことはないな。HAHAHA!
ディアボロについても語られるOVER HEAVEN
エンヤ婆の「弓と矢」の入手について語られてました。
譲ったのは5部のラスボス「ディアボロ」。
死んでなければいつか出会っていた。スタンド使いは惹かれあうのだから。と語るDIO様。
この二人の帝王合戦見たかったなー。
精神力でDIOが勝つと見込んでいたのですが…この小説を見るとどっちかわからん。
DIOのスタンドザ・ワールドはジョナサンの時計が止まったから発現した
DIO様のスタンドは言わずもがな「ザ・ワールド(世界)」です。
序盤ではワールド21とか言われてましたが。
ですが、序盤では使っていたスタンドが違いました。
ジョセフのスタンド「ハーミットパープル」!
これ、実は「ジョナサン」のスタンドだったわけです。(JOJOAGOGOに書いてあった)
だからなんというわけではないのですが。
ちなみにスタンドは各々の性格や素質で判断されるようです。
- 岸辺露伴→漫画家→本にするスタンド
- フーゴ→キチガイ→ウィルスばら撒くスタンド
- メローネ→変態→子作り
まあ、発現理由がよくわかんない方々もいるのですが。ブチャラティとか。
そのうちの一人がDIO様でした。
DIO→帝王。世界を支配する→時を止める
だと思ってたのですが…
ディオ→ジョナサンから時計奪って返さない→時計止まる→時を止める
だったようです。そんな馬鹿な。
天国の条件、14の言葉はディオの母親の子守唄!?
最強のスタンドの先にあるもの。
時を止めるだけでは足りない。
未来を見る。時を加速させる必要がある。
必要なものは信頼できる友である。
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
権力欲や名誉欲、禁欲・色欲のない人間で、
彼は人の法よりも、神の法を尊ぶ人間でなくてはならない。
いつか、そのような者にこのDIOが出会えるだろうか?(引用元:西尾維新著『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(集英社))
上記の上に、魂を操れるスタンド使いである必要があるそうな。
ダービー兄弟か、プッチが的確だそうな。
特にプッチが有力。確定ではなく有力だったそうな。
本当に都合のいい男ですな。プッチ神父は。
悪人の魂には強いパワーがある。
即ち「天国に行きたい」と願うパワー。
36とは360度のこと。即ち時計。
『14の言葉』の意味キター!
「らせん階段」……! 「カブト虫」! 「廃墟の街」! 「イチジクのタルト」!
「カブト虫」! 「ドロローサへの道」! 「カブト虫」! 「特異点」!
「ジョット」! 「天使」! 「紫陽花」! 「カブト虫」! 「特異点」!「秘密の皇帝」!
意味は昔母親が歌ってた子守唄。
っていうか意味なんかなかった…。そんな馬鹿な。
わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない。
朽ちていくわたしのスタンドは、36の罪人の魂を集めて吸収。
そのから『新しいもの』を生み出すであろう。
『生まれたもの』は目醒める。信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して…
『友』はわたしを信頼し、わたしは『友』になる。
ザ・ワールドを捨てるのとホワイトスネイクを捨てるのは同等の価値だったのでしょうか
エリナが棺桶に乗って助かったのにDIOは100年棺桶に入ってた謎
エリナ・ペンドルトンは何故助かったのか。それはDIOと同じ棺桶に入ったからだ!
うそですやん
いくら聖女のようなエリナでもそれはちょっと…。
だって夫の体乗っ取ってんだよ?夫の仇だよ?
それをシェルターに入れるとか聖人ですよ。
あー。つまり7部のペンドルトン。ルーシースティール(旧姓ペンドルトン)もディエゴをシェルターに入れたってことなのかな。
聖人と一緒に。
ダイアーさんも登場するOVER HEAVEN
ダイアーさんの攻撃がなかったら。波紋の薔薇がなかったら!ジョナサンはディオを倒せなかった!
やっぱりダイアーさんはすっげーや!
DIO様ポルナレフ勧誘
ポルナレフ勧誘してくる。
そう書いてあったディオ日記!
そのポルポル勧誘方法はこれだ!!
その階段を二段おりろ 再びわたしの仲間にしてやろう
逆に死にたければ…………足をあげて階段を登れ(引用元:西尾維新著『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(集英社))
なんという威圧的な態度…!まさに帝王!!
登ったのに降りてるポルナレフ。
DIOが上!!てめえが下だポルナレフッ!!恐怖しているから降りてるポルナレフ?
しかし、ポルポルの覚悟はこれからだ!!
実は射程距離10mのチートスタンド。ザ・ワールドの時間静止だった!!
なんという存在感ッ!!
そして!!
ポルナレフの勧誘に失敗したDIO様の日記にはッ!!こう綴られていた!!!
「駄目だった」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
結構残念そうだった…。いやいや、そりゃあの勧誘じゃ駄目だろ。
OVER HEAVENの総合評価
まず、イマイチ今までの総集編的だったのが。
個人的には新しい話が読みたかった。
けど、DIO視点で書かれていたこと。DIOの内心がわかったのは良かったかなぁ。
あと、挿絵にも注目。今の絵のキャラが見れるのはいいです。
ポルナレフ、ディオ、花京院、ホルホース、ディオ吸血鬼ヴァージョン、エンヤ婆、ンドゥール、ダービー兄弟、ヴァニラ・アイス、ブ男等が見れます
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