掟上今日子のバラバラ死体ネタバレ感想
挑戦状ぶりの警官が語り手のこの回。
まずは15個に分割されたバラバラ死体についての謎を解き明かせ!
今回は初の同年代の女性警察官「佐和沢警部」と事件を解決していくのである。
様々な悪事を働いていた「聖野帳(ひじりのとばり)」は大勢の人たちから恨みを買っていたのである。
そんな彼がバラバラ死体となって発見された。
犯行現場もバラバラにされたのも被害者の浴室であり、凶器はノコギリである。
部屋には鍵もかかっておらず、隠そうとする意図も感じられない!?
死因は絞殺だが、1本のノコギリでバラバラにするには少なく見積もっても2時間はかかるという。
うーん。これは直死の魔眼で17分割したやつと同じ犯人としか思えない。
ついに異能バトルに突入するのか…しかもどっかの月姫でみたことある。
だが、異能バトルには突入しなかった。
被害者を恨んでいる人物はめちゃくちゃいるらしいが、全員アリバイがあるらしい。
なぜ犯人は死体をバラバラ(十五分割)にしたのか?
真の「目的」が重要と考える今日子さん。
わざわざ殺したあと十五分割にするなんて狂気である。
疲れるだけなのに、恨んで実行したとしても途中で疲れて「なんでこんなカスのために」と労力をかけたことを後悔しそうなものである。
じゃあ楽しかったからやったのか。
ハンターハンターのヒソカみたいなやつなのか。
ヒソカでも15分割楽しィィ♣とか言わなそうだが…。
今日子さんは自分にバラバラになった箇所の切断面をマジックで書き、はだけまくり思考する。
佐和沢警部が女でもハラハラしてたが、厄介とかがいてもやったのだろうか。
そして、キーワードは「指まで同じノコギリで斬られていたこと」である。
そこにひっかかった今日子さんは、下手な一致団結ならしないほうがマシという警部の言葉に大歓喜した。
短時間でバラバラにしたと考えていたのが間違いだった。
逆に考えるんだ。
バラバラで短時間にしたと考えるんだ。
バラバラ死体にしたということで、時間がかかったことが逆にアリバイの偽装工作に使われていたのである。
被疑者は2時間もアリバイがないが、全員5分から10分程度なら被害者の家まで来ることが可能だった。
果たして真相は如何に?!
掟上今日子の飛び降り死体ネタバレ感想
野球場のマウンドで飛び降りる!?
何故か高い場所など皆無のはずの野球場のマウンドで飛び降り死体が発見されてしまった。
鬼庭警部とともに掟上今日子が謎を解き明かすぞ。
マウンドの真ん中なので周囲には当然その高さで飛び降りられる場所は皆無のはず…。
そこで今日子さんはネット裏のフェンスによじ登る奇行に走ってしまう。
運動神経は豪速球を利き腕と逆の手で投げてるので確定的に明らかなので、フェンスくらい登れるだろう。
そう思ってたら今日子さんが飛び降りてしまった!?
いや、落下したのである。
当然一瞬気を失ったらしく、いつもの展開で記憶が消滅してしまった。
これには今日子さんってどんな人なんだろうと期待していた鬼庭警部も衝撃である。
むしろ、「あなた誰です?は?フェンスに私が登って落ちた?なんでそんな奇行をするんですか?冗談はやめてください。」みたいな塩対応である。
そもそも今日子さんが落ちても無傷なので、フェンスから飛び降りても有名なベテラン野球選手が死ねるわけがない。
記憶はなくなるし、フェンスは無意味だし、これは迷宮入りですね。
「名誉の死」
記憶を無くす前に今日子さんが言っていたこの言葉をつぶやく鬼庭警部に、今日子さんは気づいた。
ウィニングランを全力でした後、鬼庭警部をべた褒めだった。
今日子さんが名誉の死っていったのに鬼庭警部の手柄になり、評価がうなぎのぼりで、鬼庭警部の居心地が悪すぎる…。
果たして「名誉の死」とはなんなのか。
実は被害者の現役野球選手は高いところから転落死したわけではない。
地面から落ちたのである。
地面から落ちたマヌケな死から名誉の死に変えたのである。
その真実とは!?
掟上今日子の絞殺死体ネタバレ感想
前回が憧れていた警部だったのに対し、今度は掟上今日子のことが嫌いな山野辺警部が相棒である。
山野辺警部がブツブツ文句を言いながら、やりたくない忘却探偵係をやるため現場の病院に向かうと、今日子さんは寝ていた。
ココに来て初めての出落ちである。
いきなり、依頼内容を忘れ去ってる今日子さんだが、彼女は現場の状況を自分の体を使っていつものように再現しようとしたら寝てしまったのである。
深夜二時にナースコールが押されて、ナースが駆けつけた時に発見された92歳男性の死体の状況を再現したのだ。
どうやら、動機の面からも恨みを持たれてない。
遺産問題などもなく、家族とは良好な関係を持っていた。
病院でも不審者は発見されていなかった。
しかし、ナースコールを押してから警察を呼ぶまでのタイムラグがあること。
そして、今日子さんが知らない文明の利器介護用のベッドであり、ボタンを押せば自動で起き上がる仕様であること。
この2つがキーワードである。
山野辺警部の「そんな死に方で人生を締めくくるなんて」というワードだけで1時間かからず最速で解決してみせた今日子さん。
ぶっちゃけると、点滴のチューブを首に巻いてスイッチ一つで動く介護用ベッドの仕組みを利用した「自殺」であった。
じゃああのナースコールは誰が押したのか。
そしてなぜ押したのか。
山野辺警部に今日子さんが質問した「じゃあどんな死に方なら悔いがないのか」。
その答えがこのナースコールにあったのである。
掟上今日子の水死体ネタバレ感想
波止場警部は寿退社のため最後の事件に挑んでいた。
そう、今までこのタイトルなんだったんだよと思われた退職願要素がついにきた。
できるだけ最後の仕事を噛み締めようと長引かせたい気持ちと裏腹に最速の探偵が雇われてしまった。
撲殺されたうえで水深1m半もない池に放り込まれた女性の水死体。
今日子さんは凶器でも、動機でも、犯人を特定するわけでもなくなんで呼ばれたのかわからないので、帰宅する気満々である。
しかし、彼女の役割は水になぜ沈めたかの「理由」だった。
ただの痴話喧嘩、犬派やら猫派やらのうちでも毎日起きてるような痴話喧嘩はたくさんあったらしいが…?
容疑者はすでに逮捕済みで凶器も判明しているこの状況。
しかし、死体が浅い池の真ん中に放置された理由だけがわからない。
なぜ近所に?
隠そうとするなら近所にエロ本を捨てる感覚で死体を放置するわけがない。
というわけで、死体の気持ちになり、上から本当に隠れてるのか確認してもらうため飛び込んだ今日子さん。
そこで彼女は気づいたのである。
犯人は犬派であることで気づいたのである。
ぶっちゃけ猫派でもなんでもいいのだが、その真相は汚れを洗うためであった。
なぜ犯人は汚れを洗ったのか?
掟上今日子の退職願から見る羽川翼の疑惑要素
- 今日子さんは「根本的にスペックが高いのだと思う。」と作中で明言された。
薄々は気になってはいたが、大体普通以上に明らかにやってのけている。
「フリーハンドで線を自分の体にきれいにひける」、「初めて見たはずのスマホを即操作できる」などこのような基本性能の高さは羽川とつながるのである。 - 可愛らしく猫のようにうなっていたらしい。
猫のように丸くなっていたらしい。
など、今回も羽川を示唆するように胡散臭いくらい、ミスリードを誘ってるように掟上今日子を猫呼ばわりしている。 - 利き腕じゃない方で金網までとどくピッチングを披露する掟上今日子さん。
物語シリーズでは「羽川が100点を取れなかったらテストの問題の方が出来損ない」と言われている。
つまり、体育の成績も当然のようにずば抜けているらしいので、運動神経もそれなりにいいのが羽川翼なのでこの運動神経のよさは、やはり…。 - 「家族に対してネガティブな推理」が先にくる今日子さんが今作では表現されている。
掟上今日子の家族は誰も知らないが、彼女は家族に対して偏見を持っているのではないかと書かれている。
羽川翼の家庭環境は異常であった。
もはや虐待と言わざるを得ない上に本当の両親が誰なのかわからない彼女が正体であればこの説明につながるのである。 - 遺族の後は病院関係者を疑い出した今日子さん。
正しい推理手順だが、醜悪なほど「正しい」と言われている。
理想の姿や夢の実現が醜悪だってことを見せつけられてるくらい正しい。
阿良々木くんに「正しい」と言われていた羽川に通じるものがある。
私にはこの事件の真相が、最初からわかっていました
今回は同年代の同性の警部が相棒だったせいか、この「私にはこの事件の真相が、最初からわかっていました」が毎回出てくる。
そして、その直前に警部が言った一言で「今なんておっしゃいました?」から解決する。
最初からわかっていませんだろ!
この流れが結構スキである。
「なんでもは知らないわよ知ってることだけ」に次ぐ名言だと思うね。
むしろこの私にはこの事件の真相が、最初からわかっていましたは上記の羽川が成長して吹っ切れたようにも聞こえちゃうね。