「武装ポーカー」の感想!あらすじ!名言!プライドがレフェリーだ!

武装ポーカーは手塚賞だけあって読み切りとして見本のような作品である

一見ただのポーカー勝負に見えて勝負に意識を集中させといて結末はドンデン返しで終わるという読み切りとして完成されている。
ジョジョ3部でいったら、承太郎とダービーがポーカーしてたら最後にブタ配ってた小僧が全部持ってて第3部完!って感じ。
なんとなくダービーと花京院がぽーかーしたらこんなイメージになりそうだと思った。

武装ポーカーの登場人物紹介と名言・セリフ集

ドン・ペキンパー

「生まれながらの悪人がいるとしたら、この男がそれだ」と言われるほど、評判が悪い男。
ポーカーの腕前というかトランプテクニックがダービー兄並。
イカサマテクニックもダービー兄並。
おれはポーカーをやるために、このテーブルに座ったのさ
忘れたか… 忘れるという事はスバらしい事だ
どこから来たか覚えてるって事は、昨晩何を食ったか覚えている事と同じ位、くだらない事だな…
もちろんだ! 掛け金もミルクセーキもまだ残ってるんでね…
いきなりおたくへ向かってブッぱなすと言う事かい? ありえないね!普通、勝負する時はレフェリーがいるものだが、プライドがレフェリーだ!賭けに負けて代償を払わなかった事はないし、払えないものを賭けたりはしない!

マイク・ハーバー

一見クールだが、ペキンパーが言い出した「おもしろい賭け」に対し、ハッタリめいた事を言われて激おこになった。
昨晩はビーフシチューを食べました
それを確認したかっただけです、プライドがレフェリー! ぼくも同じです!

老紳士

語り部だが…?
ポーカーの面白い所は、掛け金を自分の札と相手の顔色を見ながら、
互いにどんどん釣り上げていく所にあります…
それはハッタリをかまして相手をゲームから降ろさせたり…時には掛け金をとんでもない額まで釣り上げたりもします
それではお話ししましょう、『武装ポーカー』です………
この時を待っていたっ! 喰らえ!  火炎ビンだァ~~~~!!

武装ポーカーあらすじと感想1 最初にすでに書かれていた話のオチに驚愕

老紳士が帽子を脱いで読者に会釈するところから物語は始まる。

「これから私が話す、2人のガンマンの話は… 私がこの目で実際に見た話ですこの話には誰でも知っている、“ポーカー”というトランプゲームが出てきます
ポーカーの面白い所は、掛け金を自分の札と相手の顔色を見ながら、
互いにどんどん釣り上げていく所にあります…
それはハッタリをかまして相手をゲームから降ろさせたり…時には掛け金をとんでもない額まで釣り上げたりもします
それではお話ししましょう、『武装ポーカー』です………」

このセリフの中に実は最後のオチが隠されていることに3回読んで気づいた。
そう、このじいさんが実際に見た話だということが書かれてるのに「おぉ!」となったわけです。
この時点でオチに気づけた人いるのかな?

――舞台はアメリカ、西部開拓時代のこと。
とある床屋から鳴り響く銃声!
店の中には、死体を見下ろす青年がそこにはあり、青年は剃りかけの髭剃りのクリームを拭うとシーツを脱ぎ捨てたのだった。

「なかなか拳銃の素早い男だったな、それに頭もいい…眠ってる時襲ってくる奴はたくさんいるが、おれが散髪してる時とはね…
後ろから撃ってきた点も褒めてやるべきだな――だがね! おれはもっと素早いし、賢いんだ!」

本当に強いやつというのは卑怯という言葉を使わないですからね。
散髪中にアヌビス神が顎の下ごと剃ってきても文句言わない。
この男はポルナレフよりも覚悟が上に違いない…強者の貫禄ってやつがあるぜ!

この男の名は「ドン・ペキンパー」!
生まれながらの悪人がいるとしたなら、この男がそれだ!
彼にかかっている賞金は生死を問わず1万$!
悪い事ならなんでもやり… 殺した人間の数は今ので27人…
彼は負けるという事を知らない
それだけに敵も多く、彼を殺し有名になりたがったり
賞金をいただこうとする奴らはたくさんいた
そういう連中は絶えず、彼の後をつけまわし スキをうかがっているのだ
しかし、銃の腕前さえよければ この町はこの上もなく住みよい町なのだ

ドンはいい顔でミルクセーキをダブルで頼む。
ミルクを頼むのはこの時代背景だともはや定番だけどミルクセーキなのが荒木先生ってかんじですね。

「ゲームに入ってもいいかい?」
「ええ、どうぞ… 今やってるのは普通のポーカーです」
「おたく… 見かけない顔だけど、この町は初めてかい?」
「ええ、そうですよ さっき駅馬車で来ました ところで掛け金は最低4$… ワイルドカードは入ってません」

ついに本題のポーカーである。
ドンはダービー顔負けの技術でトランプを投げてトランプの束から4回エースを出してフォーカードを完成させる技術を見せる。
これにはヒソカもおったまげである。

「一対一(サシ)でやりましょうか」
「おれはポーカーをやるために、このテーブルに座ったのさ」
「親(ディーラー)はぼくからですね…」

青年がトランプをとった瞬間!
おいてあったボトルに入店客の姿が映り…いきなり発砲してきた!?

いや!違う!発砲したのはドンとロン毛の青年やんけ!
2人の弾丸が襲撃者の胸を同時に貫いたのだった。
うふふ。初めての共同作業ですなぁ!

「あの男、どちらの命を狙ったんでしょうかね…? ぼくかな?それとも君でしょうかね?」
「さあね、案外二兎を追う猟師だったりしてね…」

銃の腕前…武装のほうは互角…ついに本題のポーカーってところですな。
他の客に引きずられる襲撃者の死体を横目に、ポーカー開始ィィ!!

武装ポーカーあらすじと感想2 ダービー顔負けのポーカーバトル!

私はこの男を知っている、マイク・ハーバーだ
彼もまた賞金首で、賞金はドン・ペキンパーと同じ1万$だ
銃の腕前も今の撃ち合いから判断した限りでは互角だ!
…しかし、ギャンブルの勝負はどうなるだろう

よく考えるとこのセリフも冒頭のおっさんのセリフなんだよなぁ。
このおっさんどこに居たんだって何故か疑問に思わなかったぜ。

「おたく、この町に着いたばかりと言ってたがどこから来たんだい?」
「忘れました」
「忘れたか… 忘れるという事はスバらしい事だ
どこから来たか覚えてるって事は、昨晩何を食ったか覚えている事と同じ位、くだらない事だな…」
「昨晩はビーフシチューを食べました」

おまえは昨日食べた晩飯を覚えているのか?作戦失敗だね。
マイク・ハーバーならディオのパン派代表なあのセリフにも気の利いた一言が言えたかもしれない。

「へ へへ! ハハハ… おたく、結構ユーモアのセンスあるじゃないか」

効いてる効いてる…。
ドンは参加料に100$賭け、いよいよカードの結果が明かされた。
ドンのカードはダイヤ10-9-8-7-6のフラッシュ。
対するマイクは…3-3-3-5-5のフルハウス!

「残念だけど、ぼくの勝ちですね」

最初の強者の風格は嘘だったのかドン!答えろーー!!
まさかの敗北に冷や汗をかくドン。

「なに、ついてただけですよ 引き続きゲームを続けますか?」
「もちろんだ! 掛け金もミルクセーキもまだ残ってるんでね…」

そして2回戦が開始されたが、先程と違い殺伐としている…!!
ここで第三者が介入!
飲んだくれのみすぼらしい老人がからんできた。
すごい空気読めないおっさんやな。

「おや? こんにちは~ペキンパーさん、今日も小銭を恵んで欲しいんですが… ヒック」
「ヒック 忙しいって、ただのトランプ遊びなのに… 今日はえらくご機嫌斜めですな… ヒック」
「ペキンパーさん、もしかして… ヒック 負けてるんですかい?あなたが? ポーカーに… おやまぁ」

だがこれがドンの逆鱗に触れた!ゴミ溜めに帰れと言ったはずだぞ!と後頭部を棚へ何度も打ち付けるドン。
酒の瓶を老人の口に突っ込ませてやったぜ!
これにはモブキャラも「泣いてやんの!バカ!死ね!もう来るな!」と大爆笑である!
言いすぎだろ!!

武装ポーカーあらすじと感想3 話のオチが大どんでん返し!

そして始まる第二回戦!
ペキンパーの札は3のフォアカード!
普通なら負けるはずのない札だ!
しかし、彼は自分の札をじっと見入った…

しばらくすると彼は微笑みを浮かべた
悪魔の微笑みだった!何かを考え付いたのだ!
微笑みを浮かべるだけの“何か”を!

「ちょっと待て! 今、アイディアが浮かんだんだが これに面白い“賭け”を重ねないか?」
「おもしろい 賭けを重ねる… ですって?」

花京院の魂かな?

「そう! お互い賭けたこの550$の上に、さらにワクワクする賭けを乗せようってのさ!と言っても金を賭けるんじゃあないんだ! そこがおもしろいんだがね! どうだい、やるかい?」
「一体何を賭けようと言うのですか?」
「お互いの 拳銃さ!お互いの拳銃を賭けようと言ったんだ! 負けた奴が勝った奴に自分の拳銃をくれてやるのさ!」
「自分が何を言ってるかわかってるんだろうね!?」
「おれは正気だよ! おもしろいじゃないか、髪の毛一本で吊るされたダモクレスの剣って訳さ!!」

この酒場で、例え一時的にでも丸腰になった男を想像してみたまえ どんな事になるか!

酒場にいる連中は二人を見てはいなかった…けれども、聞き耳だけはじっとうさぎのように立てていたのだ!
丸腰になった瞬間、平気で後ろから撃つような奴らが二人の賞金を狙ってうようよしているのだ!

これは斑目貘さんくらいのイカれたギャンブラーだぜ!

マイク・ハーバーは8のフォアカード! ペキンパーのカードよりは強い…
しかし、賭けに乗るか降りるかは彼の決断なのだ!
どうするロン毛!?
コールか?ドロップか?はっきり口に出してもらおうかダービー!!

『わかりました、拳銃を賭けましょう!!』

グッド!作戦成功!思わず拳を握りしめるドン!

「ただし条件があります!」
「条件?なんでもいいぜ! カードを見せろという以外はね」
「もし君がこの賭けに負けたとして、すみやかに銃をぼくに渡すという保証はどこにもない!レフェリーはいないのだからね!」
「いきなりおたくへ向かってブッぱなすと言う事かい? ありえないね!普通、勝負する時はレフェリーがいるものだが、プライドがレフェリーだ!賭けに負けて代償を払わなかった事はないし、払えないものを賭けたりはしない!」
「それを確認したかっただけです、プライドがレフェリー! ぼくも同じです!」

かっこE。しかし…ドンのカードは…?

Qのフォアカード!! 

やっちったー!!

なんて汚い奴だ、ドン・ペキンパーという男は!
彼はイカサマをやったのだ!
誰にもわからない方法で3のフォアカードをQのフォアカードにすり替えたのだ!
何が「プライドがレフェリー」だ!

しかし、マイクが驚いたのはイカサマをしたことだけではなかった。
マイクが青ざめるのも無理もないのだ。
なぜならば!マイクもまたQのフォアカード!!

イカサマが被った!!

ああっ!こいつもQのフォアカードだぞ! どっちかがイカサマやったんだ~~~!!

叫ぶ老人と同時にとっさに二人は銃を抜いた!
銃口は互いに標的をさした!チャンスだ!
チャンスを手にしたのはドンでもロン毛でもなく!老人!!

「この時を待っていたっ! 喰らえ!  火炎ビンだァ~~~~!!」

えええええ!?

そして場面は冒頭へと戻り、美女のキッスである。

「さあ! あなたン、もうピクニックはおしまいよ! 新しいお洋服買いに連れてってくれる約束でしょ」
「ああ、覚えているとも」
「ところであなたのお手柄新聞に載ってたわよ 悪者を2人もやっつけたんですって?すごいわ! でも大変ね、保安官の仕事って…」

いきなり最後に大どんでん返しかよ!
冒頭の老人と作中の浮浪者が同一人物だったとはね…。
でも伏線は張ってあるところが荒木先生。
デビュー作なのにおもすれー!

短編集感想

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