プリズマ イリヤ ドライ!!14巻は鉄心エンドをハッピーエンドにした
Fate本編のヘブンズフィールのルートには、「鉄心エンド」というバッドエンドが存在する。
Heaven’s_Feel中盤のことである。
ヒロインである桜が実は夜な夜な人を殺しまくっていた事実を知った衛宮士郎。
彼女は、自分の意志とは別に人を殺しまくっていたが…士郎は究極の正義マンである理想を抱いていたのである。
愛する桜を取るか、正義を取るか…。
桜を殺すという選択肢を取った場合にこの鉄心エンドが産まれるのである。
「衛宮切嗣」を超えた正義の味方になった士郎は心を鉄にした正義厨の化け物になってしまうのである。
まじで救いがないエンドであり、この慣れ果てが、FGOのエミヤ・オルタっぽいのだが、このプリズマ・イリヤ14巻の士郎は、鉄心エンドを選んでおきながらハッピーエンドを迎えたと言って良いのである。
あの選択をして救いがあるエンドを迎えたどころか、本編の真逆のオマージュまでぶっこんできた。
その上、ヘブンズフィール要素とかいうドロドロ感から、UBWルートのようなジャンプ的な熱さまでぶっこんできたこの14巻は神巻としかいいようがないのである。
桜VS士郎!相打ちのカラドボルグ
バーサーカーと化した桜と士郎のタイマンである。
殺意に目覚めた士郎は、もはや桜を殺す気満々。
こんな士郎は鉄心エンド以外で見たことがない。
桜もそんな士郎を見て「いつもの先輩じゃない」とクレヨンしんちゃんのネネちゃんみたいなことを言うことしかできない。
それどころか、爆弾やら銃に地雷まで使ってくる士郎。
いつもの士郎じゃない…。
エミヤになってないのに完全に、エミヤオルタ化している。
ここからどうハッピーエンドに行くというのか。
もうどっちかが死ぬしかありえないやろがい!
しかし、やはりヤンデレバーサーカーのほうが実力は上であった。
そりゃあランスロットとエミヤもどきでは…。
そもそも相性悪いし。
だが、ここで「姉」とそのお供が復活!
このマンガで初めて「姉」というワードを出した凛に、桜が反応するのであった。
どうやらこの世界では5年前に凛は死んでるっぽい。
だが、この世界でも姉妹だった2人…その事実に桜に隙が出来…。
士郎渾身の一撃(カラドボルグ)が炸裂してしまうのだった…。
完全に鉄心エンドです。本当にありがとうございました。
まさかの英霊7体召喚とかいうジャンプ的展開
誰か大切な人を忘れている気がする美羽。
しかし、ここでベアトリクスがあっさりと思い出してしまう。
イリヤがいねー。
イリヤがいなくなったことで、まだ世界が崩壊してない事実に気づいた美羽。
そこで、美羽はある事実に気づく。
イリヤと出会ってないということは、自分の真のパゥワーを使える事実に…!!
なんかどっかできいたことがある詠唱を言い出す美羽は、まさかの超熱い展開を起こしてしまうのであった。
これまで、カードによる英霊コスプレ大会が巻き起こっていたが、英霊そのものを召喚してるわけではなかった。
初期に理性ない英霊は出てたが今回は違う。
英霊7体同時召喚である。
- セイバー:アルトリア
- ランサー:クー・フーリン
- ライダー:メデューサ
- キャスター:メディア
- アサシン:ハサン
- バーサーカー:ヘラクレス
なんてことをしてくれるんや。
こんな熱い展開でラスボスを倒すんか。
これはまさにホロウのラスト以来の熱い展開である。
個人的には小次郎じゃなくてハサンなのがポイント高いと思ってしまう。
アイツはキャス子じゃないと召喚させれないはずだからな。FGOがおかしいんや。
どうやら7体召喚したものの、一発しか撃てない状態らしい。
むしろ投げボルグとか、バーサーカー連打とかエクスカリバーぶちかまされて生きてるラスボスやばすぎやろ。
でもよく見たら一番大事なやつがいない…!!
いないはずがないんだよ。
絶対あいつがおいしいところを持ってくんや。
ヘブンズフィールの逆!ルールブレイカー炸裂
桜と相打ちになった士郎は虚数空間に居た。
そこで会ったのは衛宮切嗣。
憧れた男、衛宮切嗣すら誰だか思い出せない。
このまま鉄心エンドまっしぐらなのか?
しかし切嗣の「妹と一緒に普通の兄妹として生きてほしかった」ことを継げられ、自分と違って士郎は間違えなかったことを告げる。
そして、現れるあの男。
英霊エミヤの力を借りていた士郎に対して「じゃあもう力を貸す必要ないな」と…いつもの背中見せる感じで登場である。
子守はうんざりとか言ってる割に、本編と違ってうれしそうなのは、自分と違う道を見つけた自分に対する笑みなんでしょうか?
そして「これ以上桜を泣かせるな」の一言が、Fate本編では聞けなかった本心でてる感じで素晴らしい。
目覚めた士郎には騎乗位で乗ってる桜が…!!?
いや、不思議剣ぶっ刺してる!!
ルールブレイカーでエミヤと分離したってことでしょうか。
つまり、投影しまくりでぶっ壊れてく鉄心エンド回避ということだ。
完全にヘブンズフィールと真逆の展開ですね。
あっちは士郎が桜にルルブレぶっ刺してた。
当然桜にルールブレイカーを渡したのは、投影したあの男であった。
やはりおいしいところを持ってくのはこの男なのである。
エミヤのフルンティングが炸裂する…!!
さっき士郎がカラドボルグ使ったから被りたくなかったんですかね?
おいしいところを持ってくエミヤさんとヘタレたラスボス
ハサンのザバーニーヤが一番何故かビビってるラスボスさん。
しかし、ここで回避不可避の無慈悲な自動追尾型シアーハートアタック(矢)がラスボスを襲う。
「止まれ」連呼がどこぞの英雄王の「おのれ」連呼のパクリ感すごい。
この展開は絶対これでラスボスは終わりである。
しかも「私の勝ちだ」とか言ってる。
エミヤみたいに「私の敗北だ」とか言ってればまだ生き残れる感あったかもしれないのに。
当然最後は美羽の「シュート」であっさりフィニッシュなのだった。
まさかあの絶望感からこんな熱い展開になるとは思ってなかったのでさすがにびっくりですよ。
Fate本編リスペクトしてなきゃこれは書けないし、ファンサービス感すごすぎる14巻でした。
おそらく15巻でイリヤが復活して終わる感じと思われますが、クロのほうは復活するのかが気がかりです。
半々の確率と思ってます。
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