なでこメデューサ感想
「囮物語」を購入したので適当に1週間くらいかけて読破するつもりでしたが…
これは…。過去最高に面白かったかもしれない。
もう読んでしまったのだから。字を読むのが嫌いなこの僕が。
この「化物語シリーズ」に於いて、この『囮物語』の主人公である「千石撫子」は知る人ぞ知る人気キャラなのです。
ただ、個人的な意見なのですが、この人気は「原作」からきている人気ではないと思うのですよ。
アニメでお色気シーンがあったとか、アニメのビジュアルとか
某なんとか動画で千石撫子のテーマソング『恋愛サーキュレーション』が人気だからとか
そんな理由で人気があるのだと思うのです。
だって実際原作では空気ですもの。エアヒロインですよ。
だって、『なでこスネーク』と『つばさキャット』、『カレンビー』くらいしか出てないし。
まあ、ネタで神原駿河が「ラスボス」扱いしてるのが一番のキャラ立ちって感じでした。
というわけで、そんな千石撫子が主人公の『囮物語-なでこメデューサ』の感想です。ネタバレ注意です。
[monogatari]ラスボス
ありのまま今読み終わった事実を話すぜ……
作者にネタで「ラスボス」と呼ばれていたと思ったら
本当に『ラスボス』になってしまった。
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何を読んだのかわからなかった…
ヤンデレとか天然とか、そんなチャチなモンじゃ断じてねぇ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
冒頭から大好きな「暦おにいちゃん」と殺し合っている主人公「千石撫子」。
今回は彼女が各所でフルボッコにされるお話です。
忍に煽られる
忍からは可愛いから保護欲をそそられるだけといわれる。
かわいいから何をしても許されると。許してやりたくなると。
忍「よかったの。たまたま可愛くて」
オレもよくイケメンは楽でいいよな。とは思います。
たまたまイケメンに生まれたかった…。
月火にキレられる。
6年間も、中学二年生にとっては半分の期間想い続けて来た男に彼女がいた。
それでも告白するでもなくただ好きでいるだけ。なんでか?
恋愛にはエネルギーがいるから。叶わぬ恋をしているだけなら楽だから…。
そんな千石さんを見て「なんで略奪しねえんだ!おの田吾作がッ!!」って感じブチギレた月火さん。
千石さんはチャームポイントの長い前髪をぶった切られてしまいました。
しかしめんど臭いをモットーにしているキャラだとは思ってたがここまでとは…。
まあ、月火も撫子も言ってることは分かりますわ。スゴク。
クラスメイト+先生にマジギレする。
教室を回し蹴りで蹴り破り、ギスギスしているクラスの皆にマジギレ。
なんか「ああん!?」とか言ってた。一人称『俺』だし。
これはアニメで見たい。あの声でどんな感じになるんだろう。
っていうかこれをやらかした後に「全てが終わった」という気持ちはわかる。
自業自得だけど、オレもひきこもるわ。こんなんw
大好きな暦おにいちゃんの家に不法侵入してエロ本読んでて独り言で告白したら聞かれた。
撫子「大好きな暦お兄ちゃんと両思いになりたいとか・・・そんなお願いでも、叶うのかな」
阿良々木「そいつは敵わないな、千石」
これよく考えたら中々ひどいシチュエーションだな…。
まあ、その後のインパクトが凄すぎてどうでも良くなったけど。
しかし阿良々木さんは毎回無駄に登場がかっこいいな。
全部妄想だった。
クチナワさんという架空の怪異の願い(死体を探す)を罪滅ぼしで叶えてると思っていたら
実は全部妄想だったというお話。
自分のことなのによく妄想になった事実を覚えてない撫子。
真実は実は暦おにいちゃんに彼女がいたと知り、ヤンデレ化していた千石撫子。
呪いでぶっ殺そうとしていました。
うわー。かなりぶっ飛んでるな撫子。
いつかガハラさんVSラスボスはやるんじゃないかとは思ってたけど。こんな形とは…。
そして…
怪異になる。
危険な札…忍でも手に余る札を丸呑みし…怪異になる撫子。
「撫子だって、暦お兄ちゃんが大好きなのに!」
ハイパーヤンデレタイム\(^o^)/
どうせ吸血鬼コンビが助けて大団円でしょ。はいはいワロスワロス。
…そう思っていた時期が俺にもありました。
逆にフルボッコ
あの主人公補正の吸血鬼コンビ「阿良々木暦」と「忍野忍」がフルボッコ。
もはや神と化した撫子の強さは計り知れないッ!
あれ?これどうすんの?もうページ数ないんだけど…。
と思ってたら、阿良々木さんの携帯にあの人から電話が!!
ガハラさんVSラスボス
ポテチを食いながらテレビを見ていたら、収録という字と奴隷という字が似ているという事実に気づいたことを報告するため彼氏に電話を掛けてきたらしい戦場ヶ原さん。
(たぶん扇から聞いた?)
阿良々木君を殺すなら私を殺してとカッコ良すぎるセリフを言ってのける戦場ヶ原さんを却下する撫子。
じゃあ私から殺さないと「みんな」ぶっ殺すと言ってのける戦場ヶ原さん。(この状態でもガハラさんが負ける気がしない。)
そして、それが衝動的な殺意じゃなく永久的な殺意なら卒業式まで待ってくれとのお願いを聞き入れる撫子。
だんだん、戦場ヶ原さんの凄みに圧倒された撫子はこんなセリフを言う。
撫子「もしも違う形で出会っていれば―撫子と戦場ヶ原さんは、友達になれたかもしれないね」
ガハラさん「いやそれはない。悪いけど私はあなたのような可愛いガキが、昔の自分より嫌いなのよ、千石撫子さん」
ガハラさんカッコ良すぎる。
そして、予告編。
月日が過ぎ半年後。
神社の境内に現れた 阿良々木暦、忍野忍、戦場ヶ原ひたぎ
ラスボス神「ようこそ。暦おにいちゃん可愛がってあげるね」
あらゆる意味で最終決戦。
カミングスーン 神だけに。
なんじゃこりゃあああ!!
蛇の生殺しかよ!「しのぶタイム」が楽しみって前回言ったがありゃ半分嘘になった。
「ひたぎエンド」みてええええ!!
しかし、『ひたぎエンド』の後日談にあたる「するがデビル」では、
阿良々木さんがビートルとか呑気に乗り回していたってことは撫子は助かるのかな?
もし撫子が死んでたら、普通阿良々木さんのキャラならこんな呑気してねえよな。
よく考えたら、花物語では撫子だけ話に出てこなかったな…。そういう複線かよ。
バルカンは阿良々木君らが卒業時点ではまだ右腕は悪魔のまま、
バサ姉は猫物語(白)の最後ではブラックの能力を有したまま元の人格に戻ってたからおそらく人格を保ったまま怪異化可能?
+吸血鬼コンビ+文房具兵器ガハラさん+久々のアロハのおっさんで、昔のジャンプ的ノリでラスボス『千石撫子』を倒すのかな。
それとも、今回深く関わった月火がキーとなるのか?
キング・クリムゾン・レクイエムで時間を半年フッ飛ばしたいです。
とりあえず…「傷物語」から読み返すか…。