しのぶキョンシーからのまよいタイム
「「さようなら」
お前と遭えて、幸せだった。」
というわけで、「鬼物語」”しのぶタイム”について感想を書かせて頂きます。
正直、忍野忍の話はもうやったじゃねーか!というのが前提にあったわけですが。
傷物語(こよみヴァンプ)じゃなくて…。2期で。
そう、傾物語です。
「まよいキョンシー」と銘打っておきながら…どう考えても八九寺真宵さんはヒロインじゃねーだろ。と言わざるを得なかったあの作品。
完全に「しのぶキョンシー」になってた。
偽物語での伏線っぽかったものも回収されてないし…。猫白、花、囮では回収されているのに…。
なんて不憫な八九寺さん。
と思ってたら…こうきましたか…。
確かにおかしいと思ってはいたけども。あれは「嘘」扱いでしたか…。
これなら回収されなくてよかったよ畜生…。
というわけで、しのぶタイムの感想です。ネタバレ注意!です。
しのぶタイムまでの時系列
二期の時間軸はかなりバラバラに書かれているのですが…。
まず、それを纏めて見ました。
1.傾物語(中盤)「八九寺が事故る時点」
↓
2.傷物語、猫物語黒、化物語、偽物語(一期)
↓
3.傾物語(前後半)「新学期前」
↓
4.猫物語白「新学期~」
↓
5.囮物語
↓
6.花物語「阿良々木さんとか卒業後」
これでいうと、鬼物語は「1.の前」と「4と同時進行」、「5の後ろ」が時間軸になります。
1.の前の時間軸っていつだよって感じですが。
もう主要キャラいないじゃねーか!って感じですが、400年前の話でした。
今回の表紙の忍野忍さんこと「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」さんの過去。
阿良々木くんの先輩眷属、初代怪異殺しの話です。
ついに明かされるキスショットの過去。
傷物語じゃああんまり触れられてませんでしたからね!
しのぶの語り口調で語られた過去話はこんな感じ!
「すごいぞオーロラ。」
でも南極人居ない。人居ないと怪異の存在薄れる。
とりあえず、ジャンプで逃げる。
ジャンプして着地したら、湖消し飛んだ。南極から日本までジャンプした。そしたら、現地の日本人に神扱いのキスショットさん。
湖消し飛ばしたらその水が日照りの村に雨として降り注いだから。そして神気取りでバカンスを楽しむキスショットの元に最初の眷属になる男(初代怪異殺し)が!
そんなこんな1年以上遊んでたらたら、誰もいなくなった。
初代怪異殺しは腕だけ残ったから吸血鬼にした。
自殺された。
キスショットもトラウマで自殺志願になった。
なんか…。衝撃を受けた。悪い意味で。
初代眷属はなんか恋人同士的な空気だったのかと思ったら…。えー。
要するに誰もいなくなっちゃって寂しいからとりあえず眷属作っただけじゃねーですか。
「じゃからお前様。ちゃんとやきもちを焼くように。」
とか言ってたけど焼きようがねーぞ。
まあ、それは置いておいて、この神扱いしてくれた人間が文字通り誰もいなくなった原因。
「くらやみ」が今回の問題です。敵じゃなくて大問題。
いつもの八九寺真宵との絡みからのくらやみ
冒頭、傾物語直後からスタート。
八九寺真宵にいつものようにセクハラをする阿良々木暦。
この時点でいつもなら行われるやり取りがない…。気づいてたけど。まさかな…。
「まよいキョンシー」と、「つばさタイガー」でも言ってたとおり、リュックサックを阿良々木宅に忘れたのでそれを取りに行く模様。
リュックサックがなくなると蝸牛じゃなくてナメクジになっちまうので大変だ!殻がなくなるのは皮膚がなくなるのと同じですからね!
「骨をなくしても生きていくことができるのは、既に阿良々木さんが証明してくれてはいますけど……」
「単に、自分の持ち物を阿良々木さんに預けているという現状が生理的に嫌なだけであって、別になくても困りません」
「冷酷ロリディウム」
「わたしが阿良々木さんの家に這入るのは、お通夜のときだけですよ?」
「あ!ちょっと、触んないでくださいよ、人の荷物に!」
「あーあ、クリーニングに出さなきゃ」
「もういりませんよ、そんなリュック。捨てておいてください」
と嫌われまくっている阿良々木さんの前に突如現れる「くらやみ」。
斧乃木余接の助けもありなんとか逃げきる二人。
愛車(ママチャリ)は粉微塵になって死んだ。
実は豆腐メンタルだった真宵は気絶。
いきなり斧乃木ちゃんにキスされる阿良々木くん。
余裕で浮気が忍にバレた主人公。
さらに吸血鬼ロリ少女にまでキスで黙らせる主人公。
この主人公は都条例にひっかかればいいのにと思いつつ、忍の400年前の回想に繋がるのです。
要するに村の人間が消えたのはこの「くらやみ」の仕業なのです。
忍を置き去りにしたあげく、猫物語白の伏線、後期高齢者とのリンクも何故か切れている大ピンチの状況。
怪異殺しである「心渡」でも、怪異殺しである「キスショット(全盛期)」でも倒せないくらやみの正体を探るべく、出会ったのは「臥煙伊豆湖」。
「忍野メメ」、「貝木泥舟」、「影縫余弦」の先輩にあたり、「神原駿河」の叔母にあたる人物である。
その人物から衝撃の事実が!!
人の道を踏み外した人が社会から排除されるように、怪異の道を踏み外した怪異を「目撃者」もろとも排除するヒットマン。それが『くらやみ』。
ちなみに絶対倒せない。無敵。
キスショットが「くらやみ」に狙われたのは、吸血鬼から神もどきになってしまったため。
キスショットが「くらやみ」から逃げ切れたのは眷属を作って吸血鬼に戻ったため。
400年前のくらやみ事件は解決済みでした。
八九寺真宵を始末するくらやみ
つまり、今回怪異の道を踏み外したのは…「八九寺真宵」
迷い牛として人を迷わせるはずの怪異が性分を忘れて幽霊生活を楽しんでいたため狙われてしまったと。
浮遊霊に昇格したのは嘘だったようです。
「だったら教えてあげるよ、空気を読まない名探偵のように。真宵ちゃんがついている嘘は――今、そこにいるという嘘だ」
「本当はもう成仏しているはずなんだろう?真宵ちゃん、きみは――」
ま、まさか…。
親友を助けようとする阿良々木さん。
だが現実は残酷だった。
「くらやみ」を放置すると、「ガハラさん」も「バサねえ」も「腐女子」も「ラスボス」も「後期高齢者」も消える。
解決方法は一つしかなかったのです。おい。やめろ。
「わたしが消えればいいんですよ。」
ぎゃああああああ!!
もうページ数がない。やばい。学習塾炎上事件とかどうすんだ。やめろ。と思いつつも、残酷な結末が!
「あ、そうだ、阿良々木さん。最後にあれやりましょうよ、あれ」
「あれって」
「噛みましたから始まる、一連の流れ」
「……なんだよ やっぱりわざとだったのかよ、あれ」
マジかよ。わざとだったのか…。騙されたぜ!!
そして、振り返る阿良々木さん!ラスト噛みましたが始まる!!
キスされた!!
「失礼。噛みました。」
「大好きでしたよ、阿良々木さん」
(´;ω;`)ブワッ
・まよいマイマイ
暦がベンチから立ち上がって真宵に話しかけ
「話しかけないでください。あなたのことが嫌いです」
・しのぶタイム
真宵がベンチから立ち上がって暦に口づけ
「大好きでしたよ、阿良々木さん」
この対比がヤバイ。
偽物語のフラグ、さよならはちゃんと言って去っていった。も回収されちまった。
あー。
というわけで、「まよいタイム」でした。
失礼。噛みました。
「偲ぶタイム」でした。
偲ぶタイムの今回の気になる点
今回の気になる点を纏めて終わりにします。
1.学習塾炎上事件
西尾の野郎!全然やってねーぞ!学習塾炎上事件!やるんじゃなかったんですかー!
ちなみに「猫白」、「鬼」、「学習塾炎上」を時系列で纏めるとこんな感じです。
・臥煙伊豆湖の頼み、神原の紹介&仕事の手伝いをする&神原にも仕事を手伝うように要請(鬼物語)
・八九寺成仏(鬼物語)
・臥煙伊豆湖の仕事を手伝うために阿良々木くんと余接は町に帰還(鬼物語)
・羽川と神原が会う。「今晩九時二階のひとりで教室に来てくれ訊きたいことがある」というメールが乱れてるので焦ってることを把握するバサねえ。(猫物語白)23日夜:
・神原との待ち合わせ時間(?)
・ブラック羽川と忍が学習塾跡へつっこむ。(猫物語白)
(このときの忍は阿良々木とペアリングしていない)
・到着したら学習塾跡が全焼。犯人は虎?(猫物語白)24日朝:
・羽川がエピソードと臥煙に会う(猫物語白)
・神原は学校を無断欠席(猫物語白)24日夜:
・阿良々木家で羽川私服写メを撮って阿良々木に送信(猫物語白)
・ブラック羽川と虎が会う。(猫物語白)
・心渡を持った阿良々木登場(ボロボロ)(猫物語白)
鬼物語の後日談では「忍とは町に戻ってすぐペアリングを取り戻した」って言ってるけど。
これ神原と会ったあたりではまだ取り戻してないんじゃ。
やっぱりこの辺がよくわからん。恋物語でやるのかな。
VS「千石撫子」でいっぱいいっぱいだよなー。
3期フラグ?
2.ナメクジ
やけに今回八九寺をナメクジ扱いするのが多かったです。
三すくみ的に考えると「蛇」に勝てるのは「ナメクジ」。
つまり…恋物語の秘密兵器は八九寺!!
八九寺復活か!?
え?蛙?
…
知らん。
そもそも復活されても、鬼物語ってなんだったのってなりそうですしね。
「まよいナメクジ」はいらない。「まよいバイバイ」でいいですね。
3.忍野扇
二期から毎回登場している。忍野扇なる人物。
「引き伸ばしを許さない打ち切り宣告人とでも思ってくれたらいいですよ――」
このセリフから察するに…忍野扇の正体は「くらやみ」のような気がするけど。
撫子がくちなわさんを知る要因にもなってるのがなー。
恋物語ではかなり絡んできそうですが、花物語で普通にいるんだよなー。何故か男になって。
謎が多すぎる。
4.札
学習塾炎上事件後、臥煙伊豆湖から渡されたと思われる札。
これを呑みこんで撫子はラスボスになったわけですが。
「なんでも知ってるんですね――臥煙さんは」
「もちろんだ」
このやり取りからもわかるけど臥煙は撫子の運命を知っていたはず…。
ウロボロスの処分方法に絡んでるのかな?
しかし、もうあのやり取りが見れないと思うと寂しいものですね。
っていうか今回ロリとキスしすぎだろあの主人公。これが噂の「こよみハーレム」か…。
というわけで、次は「戦場ヶ原ひたぎ」語り手の恋物語(最終話予定)ですね。ガハラさんの心情はどうなってんだろうか。神原は予想外だったし、次回も期待!
忍も語り手してくれりゃあなー。