NOBELU-演-のネタバレ感想

NOBELU-演-のネタバレ感想!伏線が未回収だらけなのに面白い漫画のあらすじと考察!

NOBELU-演-のネタバレ感想

Last Updated on 2024年4月18日

NOBELU-演-とはどんな漫画なのか?カオス漫画である

漫画「NOBELU -演-」は、空前の子役ブームの裏側でひしめく、子役タレントの親の思惑や、熾烈な演技競争に翻弄される子役タレントの心情をリアルに描いた作品である。
だが、本当にそうなのだろうか?
すべてを読んだとき、そんな話じゃないことに気づくだろう。

とりあえずざっくりあらすじと「ツッコミ」を混ぜつつネタバレ感想をしたいところである。
そう、これはカオス漫画である。

NOBELU-演-の母親がクズのエリートすぎて草

主人公は波田ノベルという少年である。
彼は毒親に育てられていた。
正直このママンがかなりでしゃばってくる上に自分をかわいいと思っているし、なぜかめちゃくちゃ上からなのでタコピーの原罪よりも始末が悪い。

この母親は息を吸うように金を使いまくり、金がないのはお前の稼ぎが悪いからやろなぁ!というテンプレ発言により父親は逃亡。
しかもこの母親、父に逃げられても絶対に働かないのである。
全日本無職一武道会があったら間違いなく優勝候補である。
なんせ、自分は働かないが、息子を子役にすれば金稼げるやんけ!すげー考えだ!の精神なのである。
こうして息子のノベルくんはタレント事務所に入会することになるのだった。
その金は当然闇金である。いきなりノベル君はエクストラモードである。

その後もノベルの災難は続く。
なんと給食費が払えないのにこんなとこ来てるんじゃねえと虐められてしまうのである。
なんせいじめの主犯のメスガキであるヒバリちゃんには小便をかけられる始末である。
これがなんJ民とかならご褒美であり、生きる気力がムンムン湧いてくるだろうが、ノベル君には残念ながらそんな性癖はないのであった。

家ではネグレクト…学校ではいじめ…なんて酷い漫画なんだと最初は思ったものである。
しかし、安心してほしい。
途中からツッコミが追いつかなくなるのである。
別に方向転換した感じもないのだが、イカれた胸糞漫画から、かなり方向性が変わったイカれた漫画に変貌を遂げる。

NOBELU-演-の最も有名な名言「お前らレベルが俺を語るか」

ノベルくんはパッショーネのボスと同じタイプのスタンド使いだった。
ヒバリちゃんの手下と化した健太とかいうブサイクに虐められていたノベルは、突如豹変してしまう。
覚醒イベントなんてこの漫画にあったのかよとワクワクしてしまった。
これまでがひどすぎたのだ。

お前らレベルが俺を語るか

ノベルは多重人格者であった。
急に「所詮お前もそのレヴェルなのだな」みたいな戸愚呂のようなことを言い出すノベルに驚愕する健太と僕。ノベルの精神攻撃と言う名のスタンド攻撃により、健太は敗北を知ったのだった。

しかし、驚愕の事実が発覚する。
実はノベルだけではなく、選ばれし民であるゴールドクラスにも同じタイプのヴィネガー・ドッピオがいた。
しかも2人もいた。
ドッピオが3人もいる地獄なのである。

NOBELU-演-の電車のシーンが全てのカオスの始まり

ツイッターでよく見かける電車でお年寄りが居たときの演技。
「電車の中でお年寄りに席を譲りたいのに譲れない」という演技が監督の心にクリーンヒットし、めでたくノベルはゴールドへ昇格するのだった。
黄金水体験をすでにいじめで経験したノベルにとってこのようなゴールドエクスペリエンスは当然ではあるが、完全に主人公補正としか言いようがない。

このまま彼のもう一つの人格「マーロウ」が役者正解で無双する流れで行くのだろうか?
馬鹿野郎!その程度の漫画ではないんだよこの漫画は!
物語は全然よくわからない展開になっていくのだ!

これまでノベルを育児放棄していた母親のご帰還だ!全員礼だ!
なんとこの母親、しばらく見ないうちに2000万の借金を背負ってご帰還された。
ノベルが、飯もなければ金もないのにゴールドへ昇格するという黄金体験をしている最中、2000万の借金をしていたのである。
ここまで来ると「わぁ…」という言葉しか出てこない。

だが、ノベルはここで借金取りのペーソスとオズマという男と出会うことになる。
彼らは裏の世界で生きている闇金ウシジマくんのタイプのクズだが、はっきり言ってこのカスの母親より大分マシというか、コイツに比べれば聖人なのであった。
子役で成功した時に得られる金を要求するだけで済ましてくるのだから…。

こうして、ノベルには目的ができた。
普通の漫画ならば、サイヤ人から地球を護るために修行するとか。
海賊王になるとか。
スティールボールランレースで優勝するとか。
輝かしい目的なのが普通なのだが、借金を返すため、役者を続ける事を決意したのだ。
正確に言うと、ノベルが作ったのではなく、母親がしょーもないことに使った2000万の借金を返済するために役者になるのだ!ひどすぎてぺんぺん草も生えないぜ。

NOBELU-演-のイカれたゴールドクラスの登場人物

キララタレント事務所のゴールドクラスは他のタレント事務所と5対5で対決する事になってしまう。
ゴールドクラスは出てきたときは花より男子のF4みたいに「キャー!ゴールドクラスの皆さんよ!抱いて!」みたいな感じだったのだが、仲間になった途端なんか普通に見えてしまった。

そんな僕の心を理解していたのか、監督は彼・彼女らのトラウマを利用しパワーアップを果たさせた。
この漫画の大人はド畜生しか出演できないのだろうか?

NOBELU-演-の蛇崩ナツコ

蛇崩ナツコちゃんという、小学生らしからぬ色気を醸し出す女の子に対しては、愛する母親を利用した覚醒を図る。
母親はエロ絡みのスキャンダルまみれの有名女優であったが、ナツコはパパしか本当に愛していなかったと語る。
しかし、母は男を取っかえ引っ変えしていたヤリ○ンであったことを言葉でなく心で理解したことにより覚醒したのだッ!!
こうして、

死んだ男を過去の男に変える演技により勝利を納めたのだった。

NOBELU-演-の碑文谷タケル

なんとゴールドクラスを牛耳るクラスコーチの安西圭一郎の策略により、最愛の妹の手術日が対戦の日になってしまう。
いや、じゃあ行かねえよと思うのだが、タケルは普通に演技のほうを選んでしまったのだ。

彼が覚醒した際には、相手のヒモを噛みちぎるという演技なのか、事件なのかよくわからない結果で勝利を納めたのだった。
その際に妹のそばにはノベルが病院に侵入しており、10時間も励まし続けていたのだった!
この時点で段々雲行きがかなり怪しくなってきた。
僕は疑惑を持ち始めた。
これギャグ漫画なんじゃないかと。

なんで手術室にノベルが入れたのか。未だにわからない。

NOBELU-演-の雫石ミコ

白雪姫の演技対決!
彼女は演技のときだけ「スカーレット・オハラ」という別人格へ入れ替わっていた。そう、ドッピオ軍団の一人である。
なぜマーロウと違って苗字までついているのか、皆目見当はつかないが、実力は凄まじかった。

しかし、相手のモモちゃんはモブみたいなくせに抜群の歌唱力でミコちゃんを圧倒してしまう。
ミコじゃないスカーレット・オハラさんだった。

ミコは勝利を諦めかけてしまったが…なんと二番目の子がここで登場してしまう。
真ん中の子と呼ばれる人格の圧倒的パゥワーの前にモモちゃんは恐怖に支配され、敗北を認めるのだった。
もうなんの勝負かよくわからなくなってきたな。

NOBELU-演-の斑鳩トーリと四谷テトラ

この前にノベル戦があったが、案の定敵として立ちはだかったメスガキヒバリに勝利を納めた。

そして、最年少でパルムドール賞をとった大人気子役テトラの登場である。
敗北を知らないカリスマ性を持つテトラには誰も勝てないとコーチも諦め気味に思われた。
しかし、トーリは自らの中にいる「真ん中の子」を解放する。

テトラのトラウマを呼び起こすことでトーリは勝利するのだった。
演技バトルしてる?これ?

NOBELU-演-の謎の座敷わらしな女の子の伏線回収

保険医である真行寺トモエは自らの子供である、真行寺マモリが最後の子に支配されている事をノベル達に話す。
その話を聞いたゴールドクラスの5人はマモリの心を支配する「最後の子」を解放。
救われたマモリはノベルに求愛しだすのだった。

ん?このマモリって…なんかノベルの家にいる座敷わらしじゃん。
なんか特に絡みもなく、誰もツッコミをいれない女の子がノベルの家にいた。
これがマモリとうり二つなのだ。

実はこの座敷わらしマモリは後に重要キャラになるのである。
作者がノリで書いてたわけではないのである。

NOBELU-演-のサンタとかいう最高にいい人

サンタが家にやってくる!
サンタとはクソ母親が借金をした先の組織のボスである。
見た目は子供中身はド畜生であるサンタはノベルの母親を拉致して調教し、洗脳していいやつにしようとする!さらにヒバリとかいうメスガキまで拉致して身代金を要求してやったぜ。

嘆くノベル…。
しかし、読者は思っただろう。
このサンタめちゃくちゃいいヤツなんじゃないだろうか…と。
諸悪の根源を2人も懲らしめてるとか本当にサンタクロースなんじゃないだろうか?

身代金の受渡日にオズマは身代金の受け取り場所に行くが、偽の宝石をつかまされてしまった挙げ句、警察に逮捕されてしまう。
警察の動きを感じたサンタとペーソスはノベルの家を出て、ヒバリを山に埋めようとするのだった。いいぞ!もっとやれ!

この事態を打開するのはマーロウしかいない!
別にいいじゃないのかと思うが、ここは主人公なのである。

しかし、マーロウの演技という名のスタンド攻撃が通じないい臓器売買専門の殺し屋たち。
モブキャラみたいなのになんという強敵なんだ!
全員を始末しようとしてくるではないか!ここは日本なのか!

マーロウは自らの命を媒介に「真ん中の子」を呼び出してしまう。
そう先ほど言った座敷わらしの女の子が、「真ん中の子」だった!
実はマモリちゃんと幼馴染だったノベルは、なんやかんやあって2人の真ん中の子を交換していたのだ!
人格って交換できるのか、皆目見当がつかないし、よくわからないがそういうことなのだ。

こうして殺し屋のトラウマを思い出させる演技を見せて援軍が来るまでの時間を稼ぎ、殺し屋達を確保し、警察へと突き出したのだった。

NOBELU-演-のカオスの結晶「無人島編」

このタレント事務所とかもはや関係ない事件後、キララタレント事務所をかつてない危機が襲う。
ゴールドクラスに入っていた4人が多額の移籍金と共に全員事務所を脱退してしまったのだ。
4人を育て上げた安西は絶望しかなかったが、妹の手術日を対戦の日にするとかの畜生行為の結果としか言いようがないのであった。

そして唯一余ったノベルを鍛えあげることにしたのだった。

そして、安西は、自らが脚本を書いた映画を製作する事を決める。
ノベルを主人公にした上でオーディションを開催し、15人の子役を募集するというプロモーションを開催。

元ゴールドクラスの子役たちやテトラ君や、素人が出演を決めていくのだった。
…素人!?
なんでだよ!!なんで手術した碑文谷タケルの妹とかが出演してんねん。
この漫画はどこに行こうとしてるんだ。
だが、こっからがカオスなのだ。

共同制作を持ち掛けていた仲間に金を持ち逃げされた安西の前に現れる、ノベルの母親。
彼女は20億円を渡し、「かつてのようにリスクを取って生きろ」という。
当然カネの出所はサンタである。
サンタがスポンサーになった。
もうカオスな予感しかしない。

安西とサンタ達は15人の子供を連れて船でロケ地へと向かうが、サンタの部下であるピコがダイナマイトを持って襲い掛かる!!!こうして子どもたちは無人島に逃げ込み、サンタとクソ親の乗ってた船は爆発するのだった。

そのまま無人島に辿り着いたノベル達は子供達だけでの共同生活を始めるが…?
ここからが地獄の始まりであった。

この無人島でノベルを王とし王国を築こうとするトーリ。
女だけの世界を作ろうとする女性陣。うふふ。誰の子を産もうかしらとか言ってる。10歳くらいである。
さらに、女の手下になってしまうタケルとかその他のモブ男。
なぜか二重人格に目覚めてジャンヌとか意味不明な名のりをあげて戦闘力を開放したタケルの妹。
全ての茶番を知った女、ヒバリ。
そして、ボコボコにされ、落とし穴に落とされ、何日も小便をかけられ雨水を食料とし、廃人と化したテトラ。

何故かテトラくんだけマジで殺されそうな地獄のサバイバルが始まる…!!このカオスをノベルはどう乗り切り話を終わらせるのか!!

NOBELU-演-の伏線が未回収なところへツッコミを入れたい

伏線回収ができてなさすぎる!!
謎が多く残っているのでその「一部」にツッコミを入れたい。
スピリットサークルの感想を書いた後にこれを書くと本当に回収されてなさすぎるんや…。

テトラ君はなんでカメラ回ってるとわかってたのに放尿プレイされてたのか?

実は無人島でのサバイバルは映画化するとわかっていた子どもたち(3人除く)
しかし、ここで疑問がある。
テトラくんだけいくらなんでもひどい目に合い過ぎである。
ボコられて小便かけられ、穴の中に放置プレイ…みんなわかっててこのプレイをしてたというのか?
そしてテトラ君はそのことに終わってからブチギレてないんだけど、受け入れていたのか?
子供とは恐ろしいと思ったのはこの事実が一番であり、最も謎なのである。
テトラは正直マーロウとかより遥かにすごい奴だと俺は認めている。

真田って誰だよ…突如出てきたノベルの父親の名前

急に真田が父だったんや!という衝撃的な事実を告げられた最終回。
真田だったのか!…真田って誰だよ!!!!
今までかけらたりともそんな名前のやつ出てきていない。
それなのに真田が父親だったとか言われても「?」なのである。
20世紀少年でトモダチの正体が勝又くんとか言われたときの気分が再来したのである。

ミコの父親がヤベーやつだったこととミコの最後の子は?

なんかそれっぽく父親が娘を性的な目で見てる感じだったんだが、放置プレイされているのである。
というかトーリとノベルは最後の子出てきたけど、ミコは?
ミコ放置され気味じゃない?

安西コーチの足が動かなくなった理由とノベルの母親の関係と復讐内容

これマジで完全に放置されたな。
どう考えてもコーチとクソ親の過去編やって、父親出てくる過去編が会って然るべきだと思うのだが。
まさかの「真田」の一言で終わりなのである。

サンタの過去とは?

実はサンタもノベルやトーリ、ミコと同じくDIDだった。
しかも最後の子をノベルとトーリと同じ方法で撃退してたとか急に言いだした。
確かに見た目に後遺症を持ってそうだったが、あっさりしすぎなのである。
これも過去編が必要だと思うのは私だけだろうか?

なんでノベルの母親が妊娠した演技を急にしたのか?

急に妊娠したとか言い出して腹も大きく急になってしまったクズ親!ついに完全にこの漫画狂ったか!?と驚愕を隠しきれなかったのですが。
どうやら風船で妊娠を演技してたとのことで安心したのだ。
しかし、よく考えてみるとなんでそんなことをする必要があったのか?
あそこで母親が急に妊娠した演技をしたところで、あの場にいるのは大人だけである。
大人サイドを騙したところで映画に何も影響がない。
完全に悪ふざけの産物なのである。

NOBELU-演-の感想まとめ

終わってみるとツッコミどころというか、伏線が回収しきれてなさすぎた。
意味不明すぎたのだが、なぜか続きが気になりすぎる。いや、面白いのだ。
これは読ませる力がすごすぎたと言わざるを得ない。

さすが原作が101回目のプロポーズとか家なき子の脚本なだけある。
この漫画には見てしまう魔力がある。
是非一気読みすることをおすすめする。そしてツッコミスキルを磨くべきである。

で、真田って誰なんだよ。