スピリットサークルのネタバレ感想!名作にて傑作である理由は謎の伏線回収が凄すぎるから!

スピリットサークルは主人公に纏わる前世の輪廻転生短編集

人が死んだらどうなるのだろうか?
これこそ宇宙の果てがあるかどうかに匹敵するほどの壮大な人類が成し遂げることはないであろう疑問である。
なぜならば、フリーザ様ですら成し遂げられない宇宙の果てに行く技術をたかだが戦闘力が5のゴミのような我々が成し遂げられるわけはない。
それと同様に死んだ人間がどうなるのかは死んだ人間にしかわからないし、死んだ人間とコンタクトを取る手段がない。

だが、なんだかしらないが勝手なことばっかり言ってやがる我々人類は、死んだ後どうなるかを妄想で語っているのだ。
天国に行くやら地獄に行くやら賽の河原で石を積み続けるという、なんでそんな体罰みたいなことをおっさんになって死んでからも延々としなきゃならんのか…よくわからん内容が多い。

正直僕としてはドラゴンボールみたいに死んだら地獄でも天国でも楽しそうに暮らしてる世界がいいのだが、そんなわけはないだろう。
一番イヤなのは幽遊白書に出てきた「あらゆる苦痛を一万年かけて与え続けそれを一万回繰り返す」とかいう地獄である。絶対戸愚呂も1ヶ月目あたりで後悔しているに違いない。

漫画を例に出してきたなコイツと思われるだろうが、そもそも今回の記事は輪廻転生を題目にした漫画「スピリットサークル」の感想なのである。

スピリットサークルとかいう傑作とは

主人公とヒロインが出会った時、いきなり主人公を殺そうとしてくるヒロイン。
おいおい、穏やかじゃないわねっ!
顔が気に食わないから痛めつけてやるなんてどこぞの波紋の達人(50)くらいしか言ってるの見たこと無いですよ。

しかし、こんな大分頭がおかしい行動をしてくるのには訳があった。
それが輪廻転生なのです。
全部で「6つ」の因縁が彼女をそうさせた。
ジョースター家とDIOの因縁みたいなもので、7部構成なわけです。

前世×7で主人公「桶屋風太」となんらかの因縁がある「石神鉱子」は復讐を果たすため風太を殺害しようと試みたのである。
はっきり言って主人公からしてみたら、頭のおかしい女に殺される言われはないのだが、恐ろしいことにこの男、この頭のおかしい女に一目惚れしてしまった。そのため、この殺意の波動に目覚めた女をどうにかこうにかしなくてはならないのである。
恋は盲目なのである。

というわけで、頭のおかしい女を理解する必要がある主人公は、全部で7つの人生を追体験することになるのだ。

スピリットサークルと桶屋風太と石神鉱子の7つの過去生

前述したとおり、体験する前世の数は7つである。
7つの人生の同じ顔の主人公とヒロインの短編なのだ。
それどころか、主人公とヒロインにゆかりのある人物ももれなく出てくる。
縁の強いもの同士は必ず、違う世界でも巡り合うという、なんかスタンド使いは惹かれ合うみたいなルールがこの輪廻転生ではあるのだ。

現代では友人なのが親になってたり、なかなか自分に置き換えるとカオスである。
例えば中学の頃の旧友Kとかいう「コンニャクオネイニーをしたら部屋が生臭くなったから、庭にひまわりの種と一緒に植えたんだよ。そしたら芽が出てさ!まるで自分の種とひまわりの種が交配して生まれた娘のようさ!ひまわりちゃんと名付けて大事に育てるぜ!」とか完全に頭が逝っちまってることを言ってた奴が親になることもあるということだ。
そんなことになったら、前世を知らないとしても僕は無意識に死んだほうがマシだと、死を選択するだろう。

だが、この『スピリットサークル』ではKのような頭が逝っちまってる奴はいない。
とても暖かい友人たちが前世でも登場してくれるので、次はどんな姿で登場するのかワクワクしてみることが出来る。決してひまわりちゃんを育てるとか抜かしてたのに1週間で枯らしてしまうような奴はいないのだ。

同じ顔のキャラなのに、7つの前世のどれもが、全く違った世界観でのため飽きない展開もこの漫画を評価したくなる要素のひとつなのである。

スピリットサークル「フォン」と「ストナ」の生贄の儀式

桶屋風太が最初に見た前世は、精霊と話せる靴屋の息子フォンであった。
精霊と話せるだぁ?いきなりやべえお花畑要素かな?そう思っていたらこれは悲しい話なのである。

この前世では生贄でなんかアレする風習が残っていた。
もはや異世界転生でよく出てくるなぁという風習である。
だが、問題は主人公の前世「フォン」が恋しちゃってた「レイ」ちゃんが生贄に選ばれたことであった。

そして、生贄を処刑するのがヒロインの前世「ストナ」だった。
これだけ見るとヒロインに前世の恨み~覚悟~!とか言われる謂れはないのではないか。
むしろ主人公が恨むべきなのでは?という感じになってしまう。
だが、これは最後に出てくるラスボス、最初の前世の男「フルトゥナ」との因果が関係しているのだ。

この回では、止められない儀式をワイと2人分で16年にしてくれと、自らを生贄にする「覚悟」にジョジョ並の覚悟を感じましたよ。やるじゃん。

スピリットサークル「ヴァン」と「黒髪の魔女」とハッピーな人生

セリエAのスター選手に憧れるよりも騎士に憧れた貴族のヴァン。
ヴァンは風太の過去生の一人である。
彼は騎士として黒髪の魔女を討伐してしまう。
このせいで風太にも存在する頬のアザができてしまったのである。

ヴァンは魔女に恨みがあったわけではないはずなのに何故かものすごい頃従っていた。
これは前世であるフォンの恨みを引き継いでいたためである。
前世の影響ってすごいんだなぁ。自分の預かりしれぬところでこんな影響を及ぼすなんて…。
そうか!クレカで全然見に覚えがない年始のFANZA10円セールで買ったと思われる履歴が10個以上あったのは前世の呪いに違いない。くそ!!こんなこと許されるんか…。なんでVR機器持ってないのにVRのヤツまで買ってるんだ…俺の前世ふざけやがって!

ちなみに黒髪の魔女さんこと「鉱子の過去生」は、前世でサンソンとかジャイロ・ツェペリみたいに死刑執行人してたのが嫌になって、逆に人を救うよう薬を作っていたようである。
こんな善行をしてても前世の因縁により始末されてしまうなんて…なんて悲しい運命!数奇な運命!ワイのFANZA10円セールがどうとかそんな話はどうでもよかった。

一方、ヴァンはフォンと異なりとてもハッピーな人生を大往生した。
風大のマブダチ2人を仲間にし、先生の過去生とも仲良くし、前世で処刑されたレイを赤ん坊から育てあげくたばったのである。

明らかにフォンのときより幸せな人生を謳歌できたのは、魔女を始末して、ヴァンおまえ騎士降りろと言われたことを考えなかったことなのであった。

スピリットサークル「フロウ」と「ロカ」とスフィンクスさん

ギリシア植民都市の工房で働く職人建築士、それがさらなる過去生「フロウ」である。
彼はスフィンクス像を建造し、完成させたのである。
しかし、顔が猫だったので満足していなかった。

みんな喜んでくれたが、彼は未練たらしくスフィンクスを思い後悔し続けた人生だった。
しかもみんな「スフィンクスさん」とかいう不名誉な名前で呼んでくる。
そんな後悔のせいで息子は嫌気が差して家出してしまうのであった。

そう。彼はスフィンクスの出来が顔が猫なだけで後悔し続けてしまったのだ。
過去を忘れることこそが幸せへの道だと気づけなかった。

僕も転職前にIT土方をしてましたが、ついうっかり客先のデータベーススキーマを完全に消去したことがありました。
当然、思考回路はショート寸前になり、ドバイ…ドバイあたりなら追手がこないか!?とかわけのわからないことを言いながら飛行機のチケットを検索していました。
しかし、なんとか誰にもバレずに乗り切った。
バレてたかもしれないし、「なんかデータおかしくね?」みたいな流れになったが、わりと復旧させたのだ。
人間マジで死ぬ気になればやればできるものである。

僕はそんな後悔など刹那で忘れちゃった。
これにより、そのデータベースを消した客先の社内SEとして何故か転職しており、在宅勤務で日々高田純次のじゅん散歩を見ながら仕事ができているのである。

そういうことを言いたいんだよね。この話は。
ちなみにこのことは先輩にも元上司にもバレてない(はず)、ジョジョにも言えぬ秘密よ。

スピリットサークル「梶間 方太朗」と「岩菜」

富蘭家に懇意にされている研師であり、義理の妹である璃浜姫の守護キャラな過去生である。
なお、ウミとテツという風太の友人の過去生はフロウのときは両思いだったが結ばれなかった。
今回の過去生ではウミの生まれ変わりである璃浜姫とテツの生まれ変わりである刃九狼が結ばれるのだ。
よかったね。

そう、過去生でウミを幸せにできなかった後悔を彼は次の人生で成し遂げたのだ!
僕も働かないで宝くじ10億円当てたいという想いを次の人生にたくそうと思ってます。

スピリットサークル「ラファル」と「ラピス」とブラックホール爆弾

なんと!未来である。
風太がいるよりも未来に行っちゃった。過去生とは…。
過去生というか未来生なんじゃないかという気がするが、男「ラファル」は亜生者幽眠管理センター、通称「寝台」の職員である。
鉱子もここの職員「ラピス」となっている。

この未来では亜生者と呼ばれる状態があった。
肉体を失って劇場版ドラゴンボールのメタルクウラの本体のクウラみたいに脳みそとして生かされていたのである。

歩まぬ者は生きてると言えるのだろうか?
よく漫画とかで「ふ。俺の人生は死んでいるようなものだ」とかかこつけた無職がいますが、そうだね死んでるねとしか言いようがない。
こんな状態ではハンターハンターがもし再開しても読めないじゃないか。
いや、もしかしたら冨樫が亜生者と化している可能性すらある。もうダメだ。

未来で人類は死ににくくなった上、亜生者システムによって永遠の命を手に入れたが…。
ハンターハンターの続きが読めないのでは無意味で無価値ということがおわかりいただけるだろう。
頼む冨樫生き返ってくれ!

なお、この話の最後にブラックホール爆弾で地球は爆発した。

スピリットサークル「桶谷風子」と「石神井」とTS

TSだと!?
まさかのみんなの性別が逆になる過去生である。
めちゃくちゃ短い。

実はさらに未来であることが、スフィンクスさんのおかげで判明する。
スフィンクスさんの功績によりラファルの時代にいたヤツが、この過去生にも出てくるのである。
すなわち地球は滅びてなかった。

この過去生で学べたことは、サンキュースフィンクスさん!ってことと、風太くんが女体化してもありだという、脳みそがおかしくなりそうな事実が判明したことだけである。

スピリットサークル「フルトゥナ」と「コーコ」と全ての謎

全ての始まりの大天才フルトゥナの過去生。
実は一番過去というのはミスリードで一番未来を生きていた。

風太に憑いていたエロいスタンドの「ルン」と、鉱子に憑いていたスタンド「イースト」の正体がついに明らかになり!
鉱子がなぜ風太(フルトゥナ)を憎んだのか!
フルトゥナは過去にどんなド畜生な行為をしたのか、ここで全てが明らかになる!!

スピリットサークルは回を増すごとに伏線を回収する神漫画

自分の前世で何があったのかを想像しつつ謎という名の「伏線」を回収していく…。
これを前前前世から輪廻転生という難しいストーリーで全6巻でやってのけるというのだから驚きである。
是非ここがああだったのか!?全王様もおったまげや!!という僕の気持ちをみなさんも読んで理解してほしい。6巻しかないから1日で下手したら読み終わってしまうのでおすすめですね。

唯一の心残りはエピローグが惑星のさみだれと違って味気なかったところかな…。

ちなみに惑星のさみだれとのつながりを匂わせる部分も最後にあって、とてもいいですね。

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