“お前は何も覚えていないのよ――阿良々木。
自分が何でできているかを知らないの”
なんだかんだ2日で読み終わってしまった「終物語(上)」
今回はもう一度趣味で100%書いたそうだが読み終わってみたら、
確かにそうだった。
というわけで感想を書きます。
ネタバレを含みますよ。
おうぎフォーミュラネタバレ感想!
フォーミュラとは「規格、方式、公式」のこと。
公式といえばみんな大嫌いな数学。
今回の話のキーはこの数学である。
唯一主人公が得意な「数学」がキーになる。
時系列は「なでこメデューサ」のちょっと前。
丁度謎の人物「忍野扇」が転校してきた時系列。
なんと、その転校してきた初日にいきなり学校の教室に閉じ込められている。
二人で。
なかなかカオスな展開だが、ここから出る鍵は阿良々木さんの過去にあるという。
閉じ込められていた教室はあらららさんが二度と友達なんか作んねーよばーかwww人間強度wwwとか言い出した原因の教室だった。
それは1年3組。
この全くさわやか三組とはかけ離れた出来事がトラウマになっていた。
そしてここに来て新ヒロインが出てきた。まだ増やす気か…。
「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです阿良々木先輩。」
ここから出るためのヒントはアララギさんが議長をつとめた伝説の学級裁判。
もこの時点でカオスな展開になりそうなんだぜ。
そこで「犯人」を探していたのだが『見つからなかった』。
その上「最悪」の結末をむかえたという。
当時このクラスでは「数学の勉強会」が行われ、その勉強会に参加した生徒の成績が極端に『伸びすぎた』という。
それは誰かが不正を働いたからだと学級裁判が発生する。
その指摘をした人物がこの終物語のキーパーソン『老倉育』
彼女は阿良々木さん議長に指名する。
ぼっちで勉強会で呼ばれていない上に数学が100点でトップだったからだった。無罪放免だった。
最終的に、議論はただの言い争いになり、アララギさんの手に負えない状況に。
やめようと提案する阿良々木さんに、発端の『老倉育』は最悪の方法で犯人を導き出す。
「わたしはおまえが嫌いだ」
その方法は「多数決」
結果が間違っていても人数が多ければそれが正義となる恐ろしい行為。
いともたやすく行われるえげつない行為である。
結果多数決で「犯人」になったのは『老倉育』。
事の発端なので当然の結果である。
が、犯人は『老倉育』ではない。
おうぎは誰だか知っているように思わせ。
「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです阿良々木先輩。」
という。本当は気づいていたらしい。
全然読んでていたことに気づい方なかったのは、そいつを『大人』と思いたくな方からだそうだ。わかんねーよ。
担任の先生が犯人とは…。
一番ショックなのは多数決でその先生が老倉のときに挙手したこと。
そして、その先生が寿退社したときあの事件から登校してきていなかった老倉が登校してきたのだった。
ってか1年の時のキャラ多すぎだろwww
安心院さんの技の名前くらい出しやがってww
最後におうぎが言ってた「出ていいですよ、阿良々木先輩」って自分が閉じ込めてたって言ったようなもんだな。
[monogatari]そだちリドルネタバレ感想!
2年の引きこもり生活を得て完全にハイパーメンヘラに変貌を遂げたそだちさん。
「お前以上の恩知らずなんていない。」
アララギさんに暴言を吐きまくりさらにはボールペンをぶっさっしてまう老倉さん。
そのとき…。とんでもない人が登校していた。
「ぶっ殺す」
戦場ヶ原ひたぎさんが、羽川のようなものをひっぱって教室に乱入してきてしまった。
もうどうなってしまうのか。
ビンタされそうになった戦場ヶ原さんは渾身のカウンターを老倉さんにぶちかまし…
自分も気絶して逃走をはかったwさすがです。
「お前以上の恩知らずなんていない。」
恩知らず…のキーワードは中学一年の頃。
またしても「数学」だった。
中1の頃謎の少女と一夏の間ずっと数学の勉強をしていたことを思い出す。
かつての学習塾後のようにくそみたいなボロ屋敷で。
「勉強しよ。一緒に。賢くなろ」
扇も言ってたけどこんなん言われたらいちころだろ。
中学生なんて女とオナニーしか考えてないんだからよ!!!
取り乱しましたが、そんなおいしいイベントの裏にはこの少女の本当の思惑があった。
もうここまで読んでるとだれでもわかるけど、この少女は「老倉育」。
仲良く勉強してたのになぜ親の敵のようにされているのか。
それは親をぶっ倒してくれなかったから。
数学を教えてやって、得意科目に、高校で100点を取れるほどにしてやったというのに、
等の本人はガン無視だったから「恩知らず」扱いだった。
教えてもらっていたオンボロの幽霊屋敷は実は…老倉さんの自宅だった。このくそ主人公は女の家に行っていた。
ぼろぼろなのは親によるドメスティック・バイオレンス。
つまり阿良々木さんに数学を教える見返りに、
「警察官」である親に伝えて欲しかったのだった。
が、思惑はハズレ、両親は離婚。老倉さんは家から離れ、勉強会もなくなった。
親にあたいDVされてるの★ってつたえてぴょん!とか言えや!!
阿良々木君は自分だけ数学の楽しさを面白さを
教えてもらい彼女には何もしてやれなかった。だから恨まれていた。それが事実。
それを羽川さんに伝えた時、羽川は危険人物と認識した。
その場になぜかいて…事実を暴いた『忍野扇』を。
そして、なぜ老倉は誰にも話していなかった阿良々木さんの親が警官と知っていたのか。
最後のほうで扇ちゃんが撫子の下駄箱見てたのは、なでこメデューサの冒頭を実行しようと考えてたのか?
[audible]そだちロストネタバレ感想!
「私よりしゃべらない子がいた」
千石撫子から聞かされる事実。
両親からも聞かされたが、かつて阿良々木家に匿われた女の子がいた。
それが「老倉育」。
撫子は昔良く遊びに来てたから覚えていたらしい。
とにもかくにも、お見舞いに行かざるをえない。
彼女か、宿敵か。ダブルノックアウト事件で両方学校に来ていない。
仇敵の見舞いのほうを選ぶアララギさんは頭おかしい。
そして現れる扇。例のごとく一緒について生き3つとも扇が解決するのかとおもいきや…。
「私の大切な友人がお世話になったそうで
お礼を言わなきゃと思っていたの」
羽川さんが乱入。
「だけどまぁ…私ならもっとうまくやったけど」
めずらしく敵意むき出しっすねww
どちらと見舞いに行くのかの選択をせまられる阿良々木さんだったが…決め手は…
おっぱいだった。
一緒に行ってくれたら羽川さんのおっぱい触れるならだれだってそーする。おれもそーする。
老倉家につき…知る真実。
中学1年の夏休みの終わりに両親は離婚し母親に引き取られた。
母親が引きこもりになり中学時代は何もしなくなってしまった。
引きこもりの親を世話する子供。
とんでもない状況に家はゴミ屋敷に。
さらにいつの間にか母親はいなくなってしまったという。
そして、母親を探してくれれば学校にも行くし戦場ヶ原にも謝ると約束をする老倉。
なぜいなくなったのか…。羽川さんでも即答できないこの問いに…。
「わからないんですかぁ?」
「阿良々木先輩が愚かなのは知ってたけど…
羽川先輩、あなたまでも愚かだったなんて…」
「そんな胸部の肉塊で阿良々木先輩を誘惑しといて」
「私にはもう解けちゃってますけどね」
「おっぱいに全部栄養を回してしまいました。こんな簡単な
問題がどうしても解けないので教えてくださいといえば教えますよ?」
意外と根に持つタイプでワロタwww
無言で煽りを聞いていた羽川。
その矛先が阿良々木に向いた時
「10秒頂戴」
このDIOの静止時間くらいでなにができるのか…。
「私の勝ち」
挿絵のドヤ顔はここか。
「正気の沙汰じゃない…」結果…。
老倉は世話をしていなかった。
放置されすぎて文字通りなくなったのが真相。
いくらなんでもそれはねーよww
とおもったけど臭いはあまりにもゴミ屋敷だときづかないのか?そういうもんなの?
そして育さんは学校にはコなかった。
全てを伝えたが、補助金が減るため転校することに。
おい。けっこうレギュラー化してほしかったのに一発で終わりか。
そして届く謎のカタカナメール。
コヨコヨへとか書いてある。
イッパイベロチューベロベロシヨウネとか書いてある。
ぶっ殺すぞ。
アナタノヒダリヨリ。
ということで右手が骨折してるためヒダリで書いてるからヒタギとヒダリをかけたのか?
重要なのは机の裏に貼ってある手紙。
開けてみたアララギさんは。
「あはっ」
僕は思わずほころんでしまった。
なあ。
なんて書いてあったと思う?
お、終わっただと!?なんて書いてあったんだ!!気になるけどたぶんこれ下巻でも書かれないタイプのやつだくそ!!
まとめ
結局マヨイが復活した後の話はなかったわけだけど…。
あとがきが気になる。
中編をはさまないようにがんばります?
挟む気まんまんじゃねーか…。
中編で「まよいスタート」あるなこれ。
最後に扇ちゃんが迷子を探してるって言ってたのがキーだな。
このときはすでにしのぶタイム後だろうし。
ストーリーは結構好きだったな。謎解きものとしてはバーローだったけど。
ってか冒頭の台詞は扇じゃなくて育だったんだね。
長くなりましたが以上です。