3日くらいかかりましたが、「暦物語」読みましたよ。
この西尾維新の物語シリーズ、セカンドシーズンから時系列がかなりカオスなのでわかるのですが。
整理したかったらしい。
それで突然これ書いたとか、突然で書ける量なのかこれ?
とりあえず、語り手は頭おかしい主人公。
全12話で構成されているこの本。
1話ずつ4月から月が進んでいきます。なんと、全部「2006年度」の話だそうな。
化物語が刊行されたのが「2006年」…。は?
う、嘘だろ。今2013年ってことは…。7年!?
7年も経ってんのこれ。7年前っていったら僕2歳の頃じゃん。懐かしいわー(適当)。
まあ、さすがにまとめたほうがいいわ。
というわけで一話ずつ軽く感想を書きます。
多いから軽く。
ネタバレアリアリアリーヴェデルチ。
4月こよみストーン
話の中心:羽川翼
時系列:「こよみヴァンプ」の後で「つばさファミリー」の前
主人公アララギさんが、吸血鬼になってハイパーバトルを繰り広げた、
映画化するする詐欺の「こよみヴァンプ」の後の話。
つまり、この頃は羽川さんしか友達がいない頃だな(泣)
その羽川さんがみつけた奇妙な石。
奇妙な冒険のローリングストーンな話ではない。
何故か1年の頃はその辺にあった石が、3年になったら祀られている。
あの羽川さんでもわからない。一体何故クソみたいな石が3年で祀られるようになったのか…。
クソみたいな糞石になにがあったのか…。
すげー平和な話ではあったけども、オチがこの話が一番おちてたなー。
久々登場の忍野だけ全部見透かしてたのもよかった。
しかし、自分で作ったの普通忘れるか?ww
5月 こよみフラワー
話の中心:戦場ヶ原ひたぎ
時系列:「ひたぎクラブ」の直後
「お友だちになってくれると嬉しいわ(にこっ!)」
って言われた次の日の話。
そんなメインヒロインの最初のセリフ。
「あ。そっか。さっきからなんだか吐き気がするなって思ってたけれど、
わかった、阿良々木くんと一緒に歩いているからだ」
この男、よくこんな女と後日付き合ったな。カスとかも言ってるけど…。
だがそれがいい。(;´Д`)ハァハァ
とりあえず、ボロカスに言われる主人公のこの図がもはや懐かしい。俺も年をとったものだ。
「花」といってもこの話は死んだ場所に置かれる花について。
交通事故とかで置かれる花。
それが何故か学校の屋上に無造作に置かれている。何故?という話。
忍野さんにかかったら一瞬で解いてしまったこの話だけど、
なるほどね。
先に花を置くというブラフかけとけば、こんなとこ来たくなくなるという「警告」でしたという話。
どうでもいいけど、そもそも屋上って小中高であんまり行った記憶ない。
俺は昼休みに一人でたそがれるという廚二全開プレイをしたかった。
普通はできるものなのだろうか?
この話は忍野とガハラさんとの会話が懐かしかった。
6月 こよみサンド
話の中心:八九寺真宵
時系列:「つばさキャット」の直後
八九寺きたー!
もう二度と見れないと思っていた奴が普通に出てきた。(鬼物語のネタバレ)
忍野さんもまったく最近どころか化物語から10話くらいみてないけど、
もう出てこない確率高いキャラ出てくるのはいいね!
砂場の砂が鬼になるという。
なんだ範馬勇次郎か。
って話でもなくて、砂場の劣化によるものらしい。
なんで羽川さんはそんなもんわかるんだよ。
っていうか自然現象で鬼の顔って結構無理があるぞ。かたつむりだけに。
7月 こよみウォーター
話の中心:神原駿河
時系列:「つばさキャット」の後で「かれんビー」の前
ウォーターっていうか「こよみバス」じゃねーのか。
ちょっと気が狂ってる後輩の家を片づける主人公。
その間なにもしない後輩。
この主人公のドMっぷりはさすがの俺もひくわ。
部屋が片付けられないっていうのは本当に駄目ですよ。
ダメ人間まっしぐらになりますからね。
ワタシだ。
まあ、なにが水なんだっていうと、この後輩の風呂にはいる主人公…。
聞く話によると、神原の親父が風呂に入ってたら水面に女の顔が写って、
その女が未来の嫁でしたって話。
乙女か。
8月 こよみウィンド
話の中心:千石撫子
時系列:「かれんビー」の後で「つきひフェニックス」の前
(後日談は「つきひフェニックスの直後」)
ツイスターゲームとかやってた後の話。
まだネタでラスボス言われてた頃の千石さんの話。どうしてああなった…。
くそったれ詐欺野郎の貝木泥舟を追っ払ったので、
くそったれ野郎がばらまいていたオマジナイの被害者撫子に説明してあげる回。
そういえばあの詐欺師の糞はどうやって噂をばらまいたのか。
風のうわさ、人の噂も七十五日。
うわさってこわいけど、75日待てばいい。
けど、また新たに噂っていうのは発生するものなのだ。
人は噂に飢えている。飢えなきゃ勝てない。
この貝木野郎、メカニズムを理解してやがる…。
さすが後の主人公。
9月 こよみツリー
話の中心:阿良々木火憐
時系列:「つばさタイガー&まよいキョンシー」の後で「なでこメデューサ」の前
今まで認識してなかったけど、一旦認識してしまうとすごい気になることってあるよね!
っていうのがオチなんだけど。
突然現れた木。
元からそこにあったんだけど、
誰も認識してなかったから気味悪がられて…
正拳突きでぶっ倒そうとする火憐の通う道場の皆さん。
バキの世界にしか見えない。
倒すの反対なのは火憐一人だけ。
メンタル強すぎワロタ。
どうにかして倒されないようにしたい、火憐のために阿良々木さんは一肌脱いだ!
いや、役立たずの兄はおいておいて、羽川さんの策は、この木はすげーご利益あるからぶっ倒すなんてとんでもない!と認識を変えること。
こういう発想ができる人に私はなりたい。
けど、多数決で一人になるのは避けたい。これが俺だ!!
10月 こよみティー
話の中心:阿良々木月火
時系列:「なでこメデューサ」の前
茶道部に現れた幽霊。
一体幽霊の正体とは!?
という話は妹の月火が解決しており、今回は解決したのに誰も幽霊をなかったことにしねえ。
ふざけんな!という話。
論理的に論破してやっても全然認めない人ってイますよね。
私だ。
な~にが論理的だ。感じろ。
納得しない月火に神原が提案したのは「嘘」。
茶道部のお菓子を盗みまくる妹キャラを、8人目がいることにして、そいつのせいにする。
つまり、部員達は月火を庇っている…。
ってことにした。
「よし、ここは騙されてあげよう!」
騙されてくれたのは茶道部員に対して?兄に対して?ってオチは気に入った。
たぶんアホな兄に対してだ。妹キャラ的に。
11月 こよみマウンテン
話の中心:忍野扇
時系列:「なでこメデューサ」と同時系列
現在もっとも意味不明なキャラ「忍野扇」登場。
忍野メメの姪という設定だが、たまに男になってるしわけわからん。
次作が「おうぎダーク」ってとこから「くらやみ」が正体だと思うんだよなー。
そんな扇と来たのが、またもや「北白蛇神社」。
再度伝説の吸血鬼クラスの奴が来た時の対策がなされていない場所が気になってきたらしい。
完全にこの直後その懸念が現実になってしまうのですが。
なにやらこの神社が非常に気に食わないご様子。
色々伏線とかありそうだけど、たぶんない。
この神社はどっかべつのところから持ってきたらしい。
どうやって山登って持ってきたんだ?
って疑問を速攻で解決したのは撫子。
何故即効でわかったのかは…。なでこメデューサを見ましょう。
なんでああなった…。
もうクチナワさんとか意味不明なこと言ってるあたりが恐ろしさ倍増。
12月 こよみトーラス
話の中心:忍野忍
時系列:「なでこメデューサ」の後で「ひたぎエンド」の前
これはひどい。
いや、いい意味で。
阿良々木暦と忍野忍は「神」いわゆるゴッドになった撫子にぶち殺される予定である。
そんな中二人はドーナッツをめぐって争っていた。
ガハラさんお手製のドーナッツをめぐってである。
「パないの!」連発である。
…。
こいつらあのシリアスな時間軸でこんなイチャコラしてたのか…。
忍野探しに海外行ってる羽川さんはマジギレしておk。
1月 こよみシード
話の中心:斧乃木余接
時系列:「ひたぎエンド」と同時系列
(後日談は「ひたぎエンド」の後)
探しものをしている斧乃木余接に、センター試験でフルボッコにされた阿良々木さんの話。
探しものは、ひと目で分かるものである。
なので斧乃木ちゃんの指先に乗る阿良々木さん。
ちょっとよくわからない。
でも実は、本当の目的は「探させないため」であった。
わざと目立たせて探させないのが目的。
目立ちすぎて変な噂立ちそうだもんな。
なるほどねー。と一番思ったのがこの話。
同時間軸で、孤軍奮闘してラスボスを倒したあのひとと会っちゃったらまずいもんな。会ったけど。
本当にあの序盤で会ってたら、撫子に勝てなかったんだろうな貝木さん。
2月 こよみナッシング
話の中心:影縫余弦
時系列:「よつぎドール」の後
ついに前作の後の話に。
いきなりボコられる主人公。
なんと、あの最強の影縫余弦さんに稽古をつけてもらうとか頭のネジはずれたことを言い出した。
こ、殺される。
「斧乃木余接とはどういう関係なのか?」
この質問が、一人の人間を始末してしまった。
こんな超展開かよ。
3月 こよみデッド
話の中心:臥煙伊豆湖
時系列:「するがデビル」の前
『死』。
忍野メメ。
貝木泥舟。
影縫余弦。
最強の3人が物語から姿を消してしまった。
そしてこの3人の先輩である「臥煙伊豆湖」がだした答えは。
「ヤツ」こと敵をなんとかするには死んでもらうしかなかった。
阿良々木暦は、怪異殺し「心渡」でバラバラにされてしまう。
…。
あれ?この後の話の花物語で普通にワーゲン乗ってでてきたけど…。阿良々木さん。
と思ったら、目覚めた阿良々木暦。
そして、目覚めたアララギさんの横には!
「これはこれは、寝た子を起こしちゃいましたかね――ララバイさん」
な、なんでヤツがここに!?
「で、これは阿良々木さんは試験会場に辿りつけず、
入試にも落ちたねっていうオチってことですか?」
「いや、そんなオチじゃ落ちれねえよ」
と、まあなんで最後にバラバラにされて生きてるのか?とか
八九寺がなんでいきてんだよ?とか
忍野ってマジでなにしてんだよとか
貝木は花物語でいたからいいけど、影縫さんマジで死んだの?とか
色々疑問を次巻で解消してくれることを願います。
そういえば心渡の他にもう一本あったな。
『夢渡』って確か、怪異殺しで切った怪異を復活させるんだっけ?
次巻は夏くらいだといいな。