小説版!岸辺露伴は戯れない 「楽園の落穂」

小説版!岸辺露伴は戯れない 「楽園の落穂」ネタバレ感想評価

小説版!岸辺露伴は戯れない 「楽園の落穂」

Last Updated on 2024年3月17日

岸辺露伴は動かないの小説版。岸辺露伴は戯れない 「楽園の落穂」のネタバレ感想します。

岸辺露伴は戯れない【小説版】「楽園の落穂」 登場人物紹介

岸辺露伴

移季から「食べた人の体質を変化させる」という効果を持つ小麦の話を聞き、好奇心が湧いた漫画家。
正直胡散臭いと思っていた露伴だったが、実際にその小麦で作られたパンを食べたところその魅力の虜となってしまう。
その感動を「誰かに伝えたい」と感じた露伴だったが…?

移季年野

ガタイがでかく、小心者っぽい娘を大事に思う父親であり、料理雑誌の編集者。
娘が小麦アレルギーであり、なんとかしてあげたいと考えている。
そのためには断固たる覚悟を見せることもある。
娘の羊にいろいろなものを食べてほしいと願っており、楽園の落穂の効果に期待していたが…?

移季羊

小麦アレルギーで父親に小麦に関する「毒味」をしてもらってからでないと食べない。
「食べた人の体質を変化させる」小麦を食べることで小麦アレルギーを治すという矛盾で彼女はアレルギーを治せるのか?
基本的に人見知りだが、最終的に露伴とは仲が良くなっている。

屋宜沼猩像

移季の大学時代の友人。
現在は楽園の落穂を作る村の村長をしている。
一度歴史の舞台から消えた楽園の落穂を現代に甦らせることに成功させた張本人である。
小麦をまるで「神」のように崇めている。

【食べた人の体質を変化させる小麦】岸辺露伴は戯れない「楽園の落穂」序章のあらすじと感想。

――面白いじゃあないか。その〈楽園の落穂〉に興味が湧いた。取材に行くとしよう。

高級フレンチをご馳走になり、料理雑誌に漫画を載せてほしいという依頼をされる岸辺露伴。
露伴的にはグルメ漫画ァ~~?僕の作風に合うか~~?という感じだった。
露伴は知らんが荒木先生のグルメ漫画はバキの板垣先生と同じくらい読んでみたい。
主人公は億泰になりそう。虹村億泰は食さない(食す)って感じで。

断ろうとする露伴だったが、なんと!あの「

楽園の落穂」を取材できるんだという。
そんなもん知らん露伴であったが、料理雑誌の編集、移季に「え?知らないの?マジで?」みたいな反応をされてイラッとしてしまう。
いや、知ってるけどね?君の口から詳しく言ってみ?という上から目線をしてのける岸辺露伴。さすがである。

その麦は超古代種かつ希少種の麦で年野の大学時代の友人が栽培に成功し、M県の山奥にある村で栽培を始めていたのだった。
そして、その麦は「

食べた人の体質を変化させる」効果があるという。
移季はそれを利用し、常に一緒にいなければいけない娘「羊」の小麦アレルギーを治そうと考えていた。

小麦アレルギーを小麦で治すという矛盾に興味が湧く露伴はその取材を受けるのだった。

【岸辺露伴の飯テロ】岸辺露伴は戯れない「楽園の落穂」中盤のあらすじと感想

楽園の落穂を栽培する村は電気も水道もガスも通っていない村であった。
いまどきそんな都市伝説みたいな村あんのか?
しかし、その小麦は黄金色に眩く輝き、あまりにも美しい。

そして現れたこの村の村長でもある屋宜沼 猩造は楽園の落穂の素晴らしさについて語りだす。
それはまるで小麦が神のような扱いであった。

その小麦で作ったパンを露伴達はついに食べさせてもらう事になったのだが、絶賛されている理由を言葉でなく心で理解する露伴。
今まで食べたパンの中でもダントツに美味いじゃあないか。
この味を他の人達にも教えてあげたくなる露伴。
億泰がこの場にいたらきっと壮絶な食レポを繰り広げていたところだが、後の展開を考えると下手したら露伴の手に負えなくなるのでいなくてよかった。
むしろ最初は漫画で読者に教える前に、億泰とかの知り合いのスタンド使いに教えていただろうから杜王町が壊滅してたかも知れない。

しかし、屋宜沼の様子がおかしい。
羊の小麦アレルギーを治すのが最大の目的だったはずなのに「なにが?そいつには食わせないよ」みたいな態度を取り始める。
さらに父親の移季は、必ず羊のために自分が食べてから羊にご飯を食べさせる習慣があった。
しかし、小麦を食べる事を怖がる羊に、粥を無理矢理食べさせようとしだした。

ジャンケン小僧のせいで子供嫌いそうな露伴(好きでも嫌いでもないらしい)であったが、明らかに父親が頭パープリンになった今、露伴が羊を守らざるを得ない。

山の天候のせいでもう1泊せざるを得なくなった露伴は『ヘブンズ・ドアー』で屋宜沼を「本」にし、こう書き込む。

「これから岸辺露伴の要求に従う」

しかし、大体この展開はヘブンズドアーは無効化されることを我々は知っている。

【楽園とは人間のものとは限らない】岸辺露伴は戯れない「楽園の落穂」終盤感想

異常な「獣の臭い」で目を覚ました露伴は移季がいなうなっていることに気づく。
何故か丑三つ時の時間帯であるにも拘らず村人達が異常なほど働いている。
社畜の村だったのか?

だがここでさらなる異変に気づく露伴。
連れられてきた家畜達はどういう訳か人間のような姿をしたものばかりであった。
コロシテ…コロシテ…って言いそうだな。

「楽園の落穂」による体質の変化とは、人間の体を別の動物の姿へ変貌させてしまう事だと気づく露伴。
部屋に立ち込めた獣臭から移季の場所は「厩舎」と予想した露伴。
そこにいた牛のような生物が移季が変貌させられてしまった姿と気づく露伴。
君のような勘のいい漫画家は嫌いだよという雰囲気で立ちふさがる屋宜沼。

そしてヘブンズドアーで移季を本にした際にさらなる異常事態が!
記述内容がひらがなで書かれた単純な単語へと書き換えられていく!

「むぎをふやす」「ろはんたちもなかまにする」

〈楽園の落穂〉は食べた者の資質に応じて、その人物の体をそれに合ったものに変化させるのだった。
ある者は栽培に適した体つきの者に、露伴は麦そのものの広告塔のために人間そのままの姿だった。

屋宜沼の目的は「2人に麦を食べさせること」であり、移季が吐き出した麦を食わせようとする。
露伴は今までで一番イヤそうな反応をしてしまうが、羊は

父親が食べたものなら食べられるとそれを食べようとする。

それを見た移季は人の心を取り戻したのだった。

【千と千尋の神隠し思い出した】岸辺露伴は戯れない「楽園の落穂」結末感想

「自分は過ちを犯した。蘇らせてはならない物を甦らせてしまった!!」

屋宜沼の記憶を見た露伴は、最初は本当に羊のアレルギーを治すようがんばっていたことを知る。
しかし、屋宜沼が見つけた「楽園の落穂」は人間を精神的・肉体的に変容させて家畜へと変化させる今回の黒幕だった。
麦なのにヘブンズドアーをも圧倒する

生存本能による精神支配を逆に利用する露伴。

村人よ。その手で麦畑に火を灯せ!

原始的な生活させてたのが仇になったな。
懐中電灯を使えてたら詰みだったぞ!

人間に敬意を要求するのならば逆に自分達も人間に敬意を見せるべきだった

それが楽園の落穂の敗因であった。

移季たちはしばらくの間身を隠させて治療したことで元の姿に戻ったらしい。
こんなことできるのはトニオさんくらいだけど…。
クレイジー・ダイヤモンドじゃ直せなそうだし、そもそも他人のことでわざわざ仗助には頼まないだろ。

「『人類が初めて麦を口にした瞬間』をホラー風に描く」というコラボ漫画のネームを移季に飯を奢ってやり、見せる露伴。
ハッピーエンドか。しかし、運ばれてきたものは…

今料理界で新たに流行しつつある新品種〈楽園の落穂〉を使ったバゲットでございます。
どうぞお試しください。――一口で虜になりますよ。

無限ループかな?

牛になったり田舎の話…千と千尋の世界感を想像しますなぁ。
親父が豚になる千と千尋と雰囲気が似てる。
まあ千と千尋は電気通ってるんでそれ以下の環境ですけど。
露伴とジブリ…ジブリに露伴が現れたら…って感じでした。

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