ファニー・ヴァレンタイン大統領とプッチ神父の違い!全てが『正義』だ
ジョジョのラスボスははっきりと「悪」として書かれていることが多い。
ディオはゲロ以下だし、カーズは明らかに人類の敵、DIOは人類ひれ伏せとか天国に導く気皆無、吉良は殺人鬼、ディアボロはギャングのボスで麻薬売りさばいて引きこもってる…。
透龍も金儲けのためにホリィさんを犠牲にしていた。
だが、大統領とプッチについては「人類」のためとか言って、自分の意見を持って行動している。
大統領は「国」プッチは「人類」を思って行動している。
だが、はっきりと違う事実がある。
プッチはあくまで自分のことしか考えてないのだが、人類に勝手に「覚悟」を押し付けた謎の天国を作りやがった。
しかもあいつは自分を「悪」とは微塵も考えてない。
それに対して、大統領は自分の行動が「正義」と考えてはいるが、それが誰かにとっては悪だと理解している。
一言で言えばプッチは行き過ぎた中二病、大統領は大人な考えを持っているのだ。
ファニー・ヴァレンタイン大統領は、国の繁栄のためなら人間が数人犠牲になっても仕方ねえやろがい!の考えである。
聖なる遺体についても、国の繁栄を願うもの「つまり私だ」の考えで行動している。
この一見冷酷そうに見えるが、現実的な大人な考え方が、他のラスボスより考え方が大人に見えてしまうのである。
あくまで僕が遺体をゲッツやで!とかではなく「我が国」のために動いているのが大統領なのだ!
自国のためになら犠牲者を出しても正義を貫くッ!全てが正義だ!!
一方でプッチは天国に言って未来を知ってれば覚悟できるからみんな幸せ!とか勝手に押し付けてるだけである。
エンポリオとかいうちっぽけな小僧にすら、「いや、徐倫を筆頭にみんな覚悟あったから」なかったのおまえだけやで!と論破される始末…。
下手したら、ウェザーとペルラの悲劇はプッチのせいじゃなくて「運命」のせいであることを、メイドインヘブンという確定された運命で証明したかっただけに見える。
やはり自分のことしか考えてないのである。
ヴァレンタイン大統領の目的は「アメリカを世界の中心にして繁栄させること」。
プッチ神父の目的は「みんな天国に行けば幸せやろなぁ」。
どちらも他人のために動いているように見えるが、大統領は「アメリカ」のために本気で考えているのに対し、プッチ神父は「自分の考えを押し付けているだけ」ということですね。
プッチは、自分の作り出した「天国の世界」において、自分の運命に「覚悟」を得たはずなのにそれに耐えられない弱いものとかは心底軽蔑して見捨てそうです。
神の尊大な部分の悪い面だけを持ったようで、その辺りがプッチの恐ろしいところであり、軽蔑するところですね。
要するに大統領はその国に住んでる人にとっては幸せだけど、それ以外は不幸でもしゃあなしの変な髪型の現実主義者。
プッチはクソ押し付け変な髪型野郎ということなのである。
ファニー・ヴァレンタイン大統領のナプキンからみる支持率の良さ
大統領のセリフで最も深いもの。
それが「ナプキン」である。
君はどちら側のナプキンを手に取る?向かって右か? 左か?
誰かが最初に右のナプキンを取ったら全員が「右」を取らざるを得ない………
もし左なら全員が左側のナプキンだ
そうせざるを得ない………これが「社会」だ………
これはどう意味なのか?
ナプキンに関する大統領の執着は様々なセリフから見て取れる。
ナプキン至上主義ッ!!
ナプキンってなんやねん!!
ファニー・ヴァレンタイン大統領は、ナプキンを最初に取れたら不運さえも味方にする「真の力」を得られると考えているのだ!
そう!
『最初に取った者』である。
つまり、スティール・ボール・ランレースで聖人の遺体を集めることを最初に実現できれば「真のパゥワー」を得られるはずや!!
このナプキンの理論については、俺たちの大統領本人が例え話も込めて懇切丁寧にご説明してくれているのだッ!!
誰かが最初に右のナプキンを取ったら全員が「右」を取らざるを得ない。
もし左なら全員が左側のナプキンだ。そうせざるを得ない。
これが「社会」だ……………(引用元:荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険第7部』(集英社))
なんか深いな。マナー講師だかなんだかのクソカスのような理論よりよっぽどわかりやすい。
社会とは最初に何かをしたものに従っていくものなのである。
最初に選択をし行動をした者が全てを支配しルールを決めるのだ。
これが社会の成り立ちであるッ!!
土地の値段も金の勝ちも、股間のサイズも!あらゆる物事は同じ仕組みで決まるということ!
そう!俺たちは生まれる前から先人のナプキンを取った者たちのあらゆるルールに縛られているのだ!
例えば総理だか財務省が「よし!なんかしらんけどとにかく増税だッ!」とか言ったら従わなければならないッ!!
どんなに理不尽でも、決まってしまえば絶対に変わらないルールがこの世には存在するのだッ!!くたばれ!!
つまり、大統領は聖なる遺体を手に入れることで、万人から「尊敬」されるナプキンを取れる者になる気である。
すでに大統領の地位についているのにこの考えなのだ!
誰とは言わないが、「せや!即ッ!『増税』だ!いや、待て…その他は「検討」だ!」とか言ってるやつとはわけが違うのだ!!
こんな素晴らしい向上心と崇高な考えを持ってればそりゃあ、支持率91%とかもはや意味がわからない支持を得られるのも納得なのである。あーあ。ヴァレンタイン大統領がヴァレンタイン総理になってくれねえかな。
ここで言う万人とはアメリカの国民だろう。
大統領は悪役になることすら覚悟の上で国のために犠牲者を出しているフシがある。
その確固たる自分の正義ッ!!
この大統領の行動がアメリカ国にとってかなりの成果を出しており、支持率も頭おかしい理由と言えるのである。
なお、現実のアメリカ大統領の最高支持率はジョン・F・ケネディ大統領である。
1961年1月に就任した際の支持率は、就任時点で74%だった。
この時点でファニー・ヴァレンタイン大統領はマジで異常とわかる。
ファニー・ヴァレンタイン大統領のナプキン理論の元ネタ
なお、元ネタはノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎の著書『クォーク 素粒子物理はどこまで進んできたか』である。
誰か一人が右側のナプキンをとり上げれば他の客もそれにならっていっせいに右のをとらなければならなくなり、とたんに対称性が自発的に破れてしまうことについて書かれている。
ファニー・ヴァレンタイン大統領の崇高なる目的も凄まじいが、物理の本から大統領の目的を生み出した荒木先生が一番やべーと思うのである。
ファニー・ヴァレンタイン大統領はいつ痩せた?
ファニー・ヴァレンタイン大統領といえば、ビジュアルが前半と後半でぜんぜん違う。
デブからいつの間にかスマートマッチョイケメンに変わっている。
イギーがブサイクからイケメンになった時よりもヤバい。
まず、大統領は一体いつからイケメンになったのだろうか?
少なくとも、ルーシーが侵入した時に「お昼寝の時間だぞ」とか言ってた大統領はまだ太っていた。
ビールの一気飲みを承太郎からパクってた頃に比べれば幾分かはイケメンにはなっている。
おそらく痩せ始めたのは15巻だと思われる。
総取りのときやで~とかシビル・ウォー戦の前に言ってるときはちょっと痩せているからである。
そしてゲティスバーグの夢では、スマート化が進行しているのが見て取れる。
15巻が一番中途半端な体型なのである。
イケメンのようなデブのような…。
そして完全にスマートになったのはここだろう。
ルーシーに「興奮してきた…服を脱げ」とか豪快な大統領のお誘いシーンのちょっと後、バーンと服を脱いでる当たりで完全に痩せたどころかマッチョになった。
正直、この16巻もまだ前半は若干ぽっちゃりしているのだ。
このシーンの前までは顔が太ってる。
このシーンを皮切りに細マッチョ大統領が完成している。
でもこのシーンを見た後に16巻を見ると…着ぶくれしてるだけにも見える。
つまり大統領は着痩せするタイプだったのだッ!!?
でもそれって16巻…せめて15巻に限った話だよな。
そもそも顔が太ってるし、着痩せするタイプとかそういう問題ではない。
ファニー・ヴァレンタインのダイエット問題の経緯
長年の謎について、ついに作者の荒木先生が…大統領激ヤセ問題について言及した。
それが「JOJO magazine 2022 WINTER」である。
荒木先生はキャラクターを作る際には必ず「身上調査書」を作成する。
「身上調査書」がある事でキャラクターの性格がブレずに一貫するのである。
しかし、ただ、ストーリーを進めていくと「身上調査書」通りにならない矛盾が生まれる。
キャラが独り歩きした状態である。
そういう理由でスマートになったのだ。
確かに「服を脱げ」の前はD4C出てないからな。戦ってない。
デブ大統領から別次元のスマート大統領に途中で入れ替わったわけではないらしい。
「一見おっとりそうだけど実は強い」というギャップがある設定から、序盤のデブからのすさまじいギャップになってしまったのだ。
言うほどおっとりだったかなぁ?という気もするがそういうことなのだ!
まあ、たしかに後半部分がデブだったらここまで大統領をかっこいいとは思わないので正解と言えるだろう。
しかし、これだけが本当に激ヤセの理由なのだろうか?
つまり、大統領はデブだとこの後大変なことになるシーンが存在してしまったということ疑惑である。
それはどこなのか?
大統領の正義がかっこよすぎて「デブ」ではいまいちしまらないからだろうか?
いや、その前にデブだともはやラスボスの威厳がなくなるシーンが存在するのである…。
ファニー・ヴァレンタインが痩せた理由はルーシーへのセクハラがデブだとヤバいから疑惑
だが君は…『何か』…今日の君は以前と『どこか』違う(引用元:荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険第7部』(集英社))
おまえじゃいッ!!
まだ完成はしてないとは言えすでにこのときにはスマート化が95%完了している大統領。
そう。スカーレット大統領夫人に化けたルーシーに「かわいい」「かわいい」とセクハラしまくっていた時からイケメンになった気がする。
このシーン付近からの大統領の発言…いや、セクハラ発言を振り返ってみよう。
なおルーシーちゃんサイドとしては「これ以上…このあたしの体に触れているこの『手』が…上へ登って来たなら…そしてこの人は大統領…だけどもし…キスをしてきたなら…あたしは舌を噛み切って死ぬわ…」とする。
産めまでは範馬勇次郎とかもやってたからな。
まあやべー性犯罪者で済むだろう。
産まれて完結ッ!じゃねえんだわ。
それどころか神殿を建てようとしている。
これは大統領がマウンテン・ティムを上回る圧倒的ロリコンであることなのだ!
さすが一国の大統領である。
ルーシー(14歳)であるとわかったらますます興奮して神殿を建ててしまうのだから。
つまり、こんな激しいロリコンセクハラ攻撃をちびでデブな大統領がやってみろッ!!
もはや大統領の威厳など皆無である。
ただの気持ち悪いおっさんになってしまう。
しかし、超絶イケメンである大統領がやったなら、気持ち悪いおっさんではあるが、「凄み」を感じてしまうのだ!
そう!大統領は「産まれて完結ッ」をするために痩せたと言っても過言ではないのだッ!!
以上!
ヴァレンタイン大統領の能力D4Cの解説
正式には英文で「Dirty deeds done dirt cheap」である。
それを日本語で「いともたやすく行われるえげつない行為」と大統領は言っている。
本当にそうなのか聞いてみた。
安くて汚い仕事だったわ。
「いともたやすく行われるえげつない行為」とか訳す荒木先生はマジでどうなってんだ。
その能力は「同じ場所に隣の世界を同時に存在させられる」。
つまり、大統領はパラレルワールド間を自在に行き来することができる。
また、パラレルワールドから人や物を持ち込むことができ、大統領以外のものが触れると消滅する。
お金は同じものと判断されるらしく「お金持ちにはなれない」とサブタイで注意喚起されている。
大統領自身は何人でも連れてこれるが、異世界を移動できるのは基本世界の大統領独りだけである。
また、大統領に致命傷を与えても、別の大統領が別次元から復活してくるので不死身みたいなものである。
大統領が遺体をゲットしてナプキンを取れる者になりたいためか、基本世界は遺体が存在する世界となる。
並行世界では聖なる遺体はダイヤモンドとかに変わっている。
並行世界へ移動する際の条件は何かに挟まれることである。
その際にテンションが高い大統領であればドジャーンとか言い出して、微妙に顔芸をする。
防御としては挟めれば無敵を誇るが、銃弾やオレがいた人間世界の悲惨の『線』がどうたら言う斬撃には無力である。
しかし、大統領はただでさえチートのくせにさらなるチート能力を手に入れることになる。
ヴァレンタイン大統領の能力D4C-ラブトレインの解説
いよいよ最初のナプキンを取った大統領。
ルーシーがご懐妊したことにより、聖なる遺体のパゥワーとD4Cが合体したことにより手がつけられなくなってしまった。
ルーシー(聖なる遺体)から発する光の道を利用した大統領の新しい能力である。
正確には大統領の能力じゃなくて、それに載っかってるだけである。
次元の狭間にいることで、その中へと侵入するあらゆる何かを別の場所へ不飛ばして凶を押し付ける能力である。
大統領及びD4Cのみその狭間に自由に入り込むことができ、大統領にとって凶となるものは、なんか知らんやつにおっかぶされてしまう。
ある意味、災害みたいなものなので極悪極まりないワンダーオブUよりもたちが悪い。
身に起こる不幸を世界のどこかに飛ばすので無敵のGERでも攻撃が通らないと思われる。
でもラブトレインもGERを倒せないと思われる。
ただし、D4Cが攻撃する場合は次元の狭間の外に出なければならないので唯一その瞬間のみが弱点かもしれない。
なお、絶対殺すマン(タスクACT4)というチートの前に敗北した。
ヴァレンタイン大統領のジョニィとの約束!嘘と裏切りと銃について
大統領の父親のエピソード!
『穴という穴を責められる』というミスタのようなギャグではなくガチ目の拷問を受けたパパはギャング顔負けの覚悟を見せた…。
自分の心が挫けるのを防ぐために息子のファニーくんの誕生日が縫い付けられていたハンカチを、既に潰されていた目にしまい込んでいたのだ。
それを心の支えとして耐え続けた彼の愛国心のエピソード!!
ヴァレンタイン大統領は最後まで愛国心を見せて散ったのだった。
残念ながら報復スル気満々どころか、次の手を撃っていた。
無限の回転を逆回転で解除してもらった後は裏切るつもりだと別世界の世界Dioとの会話中に言ってた。
説得の自信はあるが 殺せるかまではわからない そこにいるジョニィ・ジョースターには「無限の回転がある」!必ず殺せッ!(引用元:荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険第7部』(集英社))
あわよくば自らジョニィを殺す気満々で草。
演技派でもあり愛国心にあふれる大統領は、唯一死に際がヘタレなかったと言ってもいいラスボスなのである。
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