岸辺露伴は動かない「くしゃがら」ドラマ版感想と原作との違い 2020/12/29追記
2020/12/29に岸辺露伴は動かない「くしゃがら」の実写版ドラマがNHKで放送されました。
「岸辺露伴は動かない」はジョジョのスピンオフなのですが、この「くしゃがら」というエピソードはその「動かない」のさらにスピンオフです。
「岸辺露伴は叫ばない」という小説短編集に収録されております。
スピンオフのスピンオフって「天」のスピンオフの「アカギ」のスピンオフの「ワシズ -閻魔の闘牌」が実写ドラマ化したようなものです。やべー。
そもそも荒木先生原作じゃないんでしょどうなのよ?と思う方もいるかもしれませんが、後述するように原作の岸辺露伴は動かない感はすばらしいです。
ではドラマ版はどうなのかの感想を追記します。
内容の感想は「「くしゃがら」原作 登場人物紹介」~「「くしゃがら」原作 感想(結末)」までに書いております。
[rohan_two]岸辺露伴は動かないドラマ版キャスト配役一覧
今回のメインキャストは3人。
富豪村よりは減りましたね。
小説のほうには出てなかったと思うのですが泉京香も出てます。
岸辺露伴
高橋一生さんが演じます。
すでに富豪村でその露伴感は完璧でした。
このくしゃがらでは前半はほぼ「べしゃり」がメイン。
今回その岸辺露伴感を出せるかで露伴100%になれるかの瀬戸際である。
結論から言うと完全に露伴だった。
志士十五
森山未來さんが演じます。
普段半沢とかしかドラマ見てなかったからかわかりませんが久々に見た気がする。
僕の中の志士十五はなんかエグザイルとかにいそうな…ホルマジオがマッチョになったようなヤツをイメージしてたんですが。
大丈夫かな?イメージと違ってるけど…というのが見る前の感想。
だが、さすが死刑執行中脱獄進行中ですでにジョジョみが深い男。完璧だった。
泉京香
飯豊まりえさんが演じます。
まさかのくしゃがらでも続投!!やったぜ!!
リボンがでかくて草。
平井太郎
中村倫也さんが演じます。
今回はちょい役でした。
ニュースキャスター
櫻井孝宏さん…って富豪村に続きまたアニメ版の露伴やないかーい!
ドラマ版「くしゃがら」と原作との違い
- 冒頭でいきなりくしゃがら中毒になったハゲたおっさんが出てくる
!?出だしから大分違う。 - 露伴がくしゃがら中毒を新聞で見つけて漫画のネタにしたがる
露伴ならいいそうだな。ネタ元が死んで残念がるよ。 - 泉京香が露伴の家を訪問
小説版のメインキャラは露伴と十五の二人が基本だったので、もうひとり入ってくるよというメッセージやね。 - 志士十五「なんか一個たんねんだよ!おもしれーだろ!?」がセリフで追加
志士十五の由来は小説版では露伴の頭の中で言ってたからいい改変。 - 放送禁止用語がモザイクかかってて草
これはさすがにワロタ。そりゃNHKも放送できないよねッ!!最高だ! - 地震とか津波とかの単語が放送できてなくて草
あれとかこれとかで説明してるの草 - ピンクダークの少年とは別に短編を出したというメタ発言
ピンクダークの少年にも露伴みたいなキャラがいるんだろうか? - 編集が「禁止用語リスト?そんなもん配るわけない」と泉京香が言う。足柄と勘違いする。
まあ小説版でも別の編集が答えてたからそりゃ泉京香が答えるわな。 - 適当に入った本屋がいきつけの本屋に変更
適当に入った本屋に偶然、十五が来た設定が二人の行きつけの本屋に変わってた。 - 「志士十五」本屋を出禁になる
そりゃアームロックして禿頭叩きちらしたらそうなるわな… - 原作では放送できないよ!になってた部分がビチグソになってた
小説版だと「☓☓☓☓野郎がーーッ!」担ってた部分が「ビチグソ野郎がーーッ!」と正体をあらわにしてた。ビチグソだったのかよw - 小説ではぶん殴ってたけど寸止めしてた
NHKでは暴力禁止なんか?六壁坂とかザ・ランはじゃあ厳しいのか?でもアームロックまでならセーフなんか? - [くしゃがら]調べてやるぜ!のところでなんかおかしいと思いつつ一回家に帰る
小説版だとそのまま解決に進んだけど一回家に帰った。泉京香を話に混ぜるためと思われる。 - 志士十五の編集が普通に出てきた
小説ではなぞの黒幕になってた元編集が志士十五にくしゃがらを教えてスッキリして登場。
ズンドコベロンチョを思い出させる、ドラマ版「くしゃがら」感想まとめ
見どころとしては「もう気にするのはやめにしないか?」の露伴が自分でらしくないことを言う。その言い方がものすごく期待度が高かった。
だが、さすが高橋一生。すげー言いたくない感が出てて大変素晴らしかった。
個人的に一番期待していたのは、原作の感想でも後述するのですが、冒頭の露伴と十五のやり取りでした。
完全に長年のお笑いコンビの掛け合いのような心温まる仲の良さだった。完璧だね。
あんまり居ないんだよ露伴とこんな掛け合いしてくれるやつは原作でも。っていうか居ないんだよ。
だって二人とも変人なんだもん。素晴らしい。いや、本編も変人だらけなんだけど…。
まあ、くしゃがらを実写化したのは正解だったと言えるね!
袋とじの部分あんな感じになってるんだ…そりゃ露伴もビビるわ…ってなりましたね。
なんかおっさんの声だったりアニメ声だったり恐怖だわ。
今回は[くしゃがら]原作通りで[くしゃがら]面白かった富豪村とは[くしゃがら]違う感じで[くしゃがら]最高でした[くしゃがら]!!
最後の「実際の言葉はくしゃがらではありません」は小説版もゾクッとしたけど、テレビで見ると世にも奇妙な物語感あってすごくいいですね。
主にズンドコベロンチョ感があって。
「くしゃがら」原作小説版の登場人物紹介
岸辺露伴
ご存知主人公。
今回は珍しく同業者が出てきたがいつもどおりの露伴だった。
「くしゃがら」という単語に関わったせいでめんどいことになる。
志士十五
本名は西桂太郎。
ンネームの由来は答えを間違った九九の「四四十五」で、「人生は計画通りにいかない」という思いを込めてつけた。
露伴的には「ほーん。」という感じだった。
髪を赤く染めて剃り込みを入れており、瞼にもピアスを付けているチンピラファッションだが、仕事には信念を持っており、露伴も彼のことを漫画家としては嫌いにはなれない。
「くしゃがら」中毒になってしまう。
謎の編集者
全ての元凶。
本屋の親父
十五にひどい目にあわされた。
「くしゃがら」原作 あらすじ(序盤)
集英社の雑誌で露伴と同じく漫画家の仕事をする男。志士十五。
露伴はカフェドゥマゴで日常の音楽をBGMとして紅茶をすすっていたが、そこに十五が現れる。
彼は新しい担当編集からつまらないものを渡されたという。
その露伴も納得のつまらないものとは漫画に使ってはいけないものを記載した本「禁止用語リスト」であった。
そこに記載されていたひとつの単語「くしゃがら」について、十五は知りたいという。
興味を持った露伴も「くしゃがら」について暇なときに調べてやることにしたが…?
「くしゃがら」原作 感想(序盤)
十五に対する露伴の印象が「くそったれ仗助」や「アホの億安」と言ってるのだけれど文章でそんなキャラクターが伝わってくる。
文章で荒木先生の書いたようなキャラクターを表現するとは…やるねェ。
こんなやり取りがジョジョっぽくてとてもいい。たまらん。ジャイロとジョニィが肯定版でこっちが否定版みたいな?
とか
こういうのも原作にありそうなやり取りですね。ジョジョリオンとかでこういう会話ありそう。
こういうやり取りや、原作にありそうなセリフは重要なんですよね。ザ・ブックとか恥知らずのパープルヘイズはいいんですが、こういうジョジョの世界観を重要視してないと「ジョジョじゃなくてよくない?」って思ってしまうのは僕が面倒くさいジョジョラーだからでしょうか?
ところでこの禁止用語リストって結構載ってる内容意味不明なんですね。
漫画に関して「地震」とか駄目なの?マジで?ワンピースの白ひげとかいいの?ジョジョリオンの最初で震災がうんたらのくだりあったけど「地震」って言ってなかったっけ?読み返さないけど。
そういえば、漫画はともかく、人名にもこういうのありますよね。
私も息子が生まれる際に頭を悩ませました。
それはもうこの後の十五のようにそれのみしか考えられない!当然だ!人の人生にかなりのファクターを占めてくるからな名前は!!
そして誕生したのがこれでした。
「仗之助」
俺の一生懸命考えたのは「ジョジョ禁止って言ってんだろ舐めてんのか?」という嫁の怒りにより無と返しました。
(このあと別のジョジョとか何も関係ない候補で嫁からOKもろた。)
まあ、そもそもこの「仗」が放送禁止用語なんですけどね!くそったれ仗助はフィクションだから許されてるんだよ!!
「くしゃがら」原作 あらすじ(中盤)
どんな辞書にも「くしゃがら」という単語がない…。十五は次第にその単語のことしか考えられないくしゃがらジャンキーとなっていってしまう。
露伴と十五がカフェで会ってから一月後、とある古本屋で「くしゃがら」しらねーかー!?と本屋の親父につかみかかっていた。
たまたまその場に居合わせた露伴は、あまりの十五のやつれ方に露伴らしくないことを言う。
「もう気にするのはやめにしないか?」
その言葉に怒り狂う十五だったがさらにブチギレた露伴にぶちのめされてしまう。
その後十五に異変が!?
「くしゃがら」原作 感想(中盤)
普通に武闘派な露伴にワロタ。
十五って結構チンピラみたいな外見してるらしいんだけど、さすが露伴先生。ジムで鍛えてるだけある。
しかし、スタンドの存在を知ったときの完全にやべーヤツだった露伴から「もう気にするのはやめないか?」が出るとは…。
康一くんが聞いたらさぞこう思うだろう。
お前が言うな!
しかし、人のヤベーところはやっぱり気になるよね。自分は置いておいて。
置いておいちゃいけないんだけどね。
「くしゃがら」原作 あらすじ(結末)
何故か十五の発言のことごとくにおかしなタイミングで「くしゃがら」といあ言葉が交じる。さらに十五の喉の奥に奇妙な存在が!?
十五にヘブンズドアーを発動させた露伴だったが、今まで数多くの人生を本にして見てきた露伴ですら見たことがない物体がそこにはあった。
意外ッ!それは「袋とじ」ッ!!
ヘブンズドアーの無敵のチート能力により、「くしゃがら」に感する記憶を消すよう書き込む露伴…!?書き込めないーッ!!
ふくろとじから今にも出てきそうな何かに対抗するには「くしゃがら」という禁止用語を使わずに書き込めば良い。
「一か月間の記憶をすべて忘れる」
十五は一ヶ月の記憶を忘れることでくしゃがらの呪縛から逃れたのだった。
くしゃがらにとらわれていた間に、本屋の親父含めて袋とじを量産していたが、それ以上岸辺露伴は動かないのだった。
「くしゃがら」原作 感想(結末)
まさかの袋とじ!その発想はありそうでなかった。
露伴も今までいろいろな本にした人間見てきましたけど確かになかったですね。
岸辺露伴を攻撃でき「ない」→「る」に書き換え
警告 これより先は読んではいけない
まあバイツァダストのときよりは大分マシですね…。
さらに禁止用語だから露伴も書き込めないという設定…作者は天才か?ファンになりそう。
「くしゃがら」が書けないんなら全部記憶消してやりゃあいいんじゃないの?
という僕の暴論も当たらずとも遠からずでした。
禁止用語ってわけではないんですが、このブログも最近は多少気を使ってるんですよ?
あんまりシモネタとかぶっ○ぞとか書くとね?別に俺は書きたいんだけどグーグルから怒られるからね。
昔はそこまでうるさくなかったから好き勝手書きまくってたんですけどね。世知辛い世の中です。
僕のキチゲージはツイッターでやりたい放題させていただくということで岸辺露伴は叫ばないの感想終わり!!
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