HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)のヒソカ対クロロ戦は共闘したのか?してないのか?どっちなんだい!

       
目次

ヒソカVSクロロの対決における共闘説について

なんかヒソカVSクロロで旅団が共闘してるって説を昔見て、「はぇー。卑怯なやつだな団長は」と思ったのですが、読み直してみるとどう考えても共闘してない。
むしろしないほうが辻褄が合うし、しないほうがクロロは強いし、共闘しなくても卑怯くせえという結論になってしまったのでそれを書きます。

まず、そもそもクロロとヒソカの目的が「タイマン」であることは間違いない。
ただ、お互いの「タイマン」のスタンスが違う。

ヒソカは何も考えずに単純にクロロと闘いたいだけなのに対して、クロロは「タイマンに付き合ってやる」スタンスなのだ。
付き合ってやってるんだから、「タイマン」であればどんなやり方でも構わないよな?という感じのスタンスでクロロを見ると「共闘」より、ある意味「卑怯」な感じに見えてきてしまうのである。

[hunter]

ヒソカVSクロロにおけるクロロの目的

ヒソカには除念師を連れてくる代わりに戦ってあげる約束をしていた。
ヒソカはしつこいので諦めないし、クロロとしてはヒソカに除念の借りを作ってしまっている状況である。
どうせ戦うのであれば敗北は「死」なのは確実。
しゃあないので、「事前準備」が必要と考えた。
「確実に勝てる状況を作った上で」戦うことが大事と考えている完璧主義者な考え方がクロロなのである(ヒソカの性格判断でも特質系は完璧主義者)。

その一方で、どうせ戦うのであればゲームとして楽しみたいとも思っている。
クロロはゲームのルールとして以下を考えている。

  • クロロはヒソカに死闘をお願いされている追われる側の立場。
  • 自分がどの盗んだ能力で戦うか、全てのカードをヒソカに最初に晒す。
  • その上で別の能力を使用するという後出しはしない。
  • 1人殺るのに能力をいくつ使用するかに拘っている。

※上記ルールは「栞のテーマ」の制約に関わっている可能性もある。
※事前準備は盗んだ能力だけでなく、能力を事前に「借りておく」ことも含まれる。

ヒソカVSクロロ対決時におけるヒソカの目的

クロロとタイマンができれば、クロロが何をしようが許す。
例えクロロが団員から能力を借りてこようが、使用する能力を説明する舐め腐った態度だろうが、勝手に場所を指定してこようが許す。
なぜならクロロが本気でやってくれることが大事と考えているから。
クロロが気分良く戦ってくれるならそれでいい。

ヒソカの状況は以下である。

  • ヒソカはクロロに闘いをお願いし、追う側の立場。
  • ヒソカはクロロとの闘いをヨークシンからずっと焦らされていた。
  • クロロの戦術にも想いを馳せたい。
  • ヒソカが希望している条件は「タイマン」だけである。

ヒソカVSクロロの死闘後に考えが変わった理由

クロロ対ヒソカ戦後、準備万全にさせてしまうとクロロには「100%」勝てないことを心底理解した。
なぜ理解させられたかは以下である。

  • 団員の能力であれば団長のクロロは借り放題である。
  • 天空闘技場というクロロが自分の能力に合った場所での決闘を選択させてしまった。
  • ヒソカが残りの人形の数を大幅に間違える「何か」を準備させてしまっていた。

上記が敗因の原因とヒソカは考えた。
「事前準備」をすること、団員の能力を使用することで、クロロではなく幻影旅団そのものと戦ってるようなものである。
さすがにそこまえで行くと戦えればなんでもよかったヒソカもフェアではないと理解してしまった。
そこまでアンフェアな状態ではクロロ相手では勝てないと考えた。

そこでヒソカはクロロと「本当のタイマン」をするためにこう考えた。

  1. 団員の能力を借りれなくすれば良い。
  2. クロロに場所を選ばせないためには、今度は逆にクロロが自分を追う状況を作る必要がある。
  3. クロロに事前準備をさせないために、神出鬼没で現れてその場で殺し合う必要がある。

まず、マチをメッセンジャーにすることで幻影旅団全員に、喧嘩を売った。
その「喧嘩を売った」とはシャルとコルトピの惨殺である。
仲間を殺された旅団は、ヒソカの思惑通り、まんまとヒソカを追う立場に逆転することになる。

マチに「出会ったら殺す」と伝えることで場所を選べないし、事前準備もできない。
ついでに「旅団の足」を狩ることで、クロロが団員の能力を駆使して戦えない状況にできる。

殺戮パレードを始めた時に足の数を数えていたのは、クロロの手札を無くしてからタイマンするためだと思われる(なんか残りの足の数がおかしいが。)

ヒソカVSクロロで不正!?マチとの共闘疑惑の考察

試合開始すぐにクロロは携帯する他人の運命(ブラックボイス)を使用している。
ブラックボイスを使ったってことは、使われたモブ2人にはアンテナが刺さってるはず。
しかし、何故か気づいたら両者ともにアンテナがいつの間にか消えていた。

ヒソカは「釣り糸でも結んでおいて引き寄せたか…」と言ってます。
ここが旅団とクロロが共闘してる疑惑がある一発目というわけです。

クロロとマチはアンテナ回収の時に共闘していた場合

  1. マチがアンテナに糸を結んで置いて回収した。
  2. 改修後にクロロに手渡してあげた。

メリット

  • アンテナを抜くという作業をマチがやってくれる。

デメリット

  • アンテナを糸で引っ張るだけなのでわざわざ協力してもらわなくても釣り糸でいい。
  • 凝を使ったらバレる。
  • マチがアンテナを抜き取った後、ヒソカにバレないようにクロロの近くに頑張って向かってアンテナを返す必要がある。

クロロはマチとは共闘しておらず、アンテナはギャラリーフェイクで複製した偽物の場合

  1. 栞はギャラリーフェイクのまま
  2. アンテナを2本ギャラリーフェイクでコピーする。

  3. スキルハンターでブラックボイスのページを開く。
  4. でかいモブとワンチェンみたいなモブを操作してヒソカを攻撃する。
  5. 栞をコンバートハンズに移動して左手で別人に変装し、

    ギャラリーフェイクで作った偽アンテナを解除する

メリット

  • 栞を別のページに移すだけでコピーしたアンテナが勝手に消えてくれる。
  • ブラックボイスのアンテナは念で具現化されたわけじゃないので複製はできる。
  • 回収の手間がない。

デメリット

  • 特になし

クロロはマチとは共闘しておらず、アンテナは釣り糸で回収した場合

  1. スキルハンターでブラックボイスのページを開く。
  2. でかいモブとワンチェンみたいなモブを操作してヒソカを攻撃する。
  3. 栞をコンバートハンズに移動して左手で別人に変装する。
  4. 釣り糸でアンテナを回収する

メリット

  • 単純だが凝でも逆にオーラが通ってないのでバレにくい。

デメリット

  • ヒソカが釣り糸に気づいたらトランプとかで切断される恐れがあり、アンテナをヒソカに奪われたらこの後ブラックボイスが使えなくなる危険がある。
  • 釣り糸であればこの後ヒソカにアンテナを1本破壊される時系列でも回収できたのでは?
  • なんかスタイリッシュさにかけてダサい。

クロロがマチの能力「念糸」を盗んで借りていたケースはありえない

マチの能力を盗んでいたケースを考えると以下の状態になる。

  • 「ブラックボイス」を本で開く。
  • 「念糸」は栞にして糸をアンテナにくくる。

これをやらないと回収ができないことになる。
しかし、クロロは栞をコンバートハンズに移動して左手で別人に変装して隠れている。
そうなると念糸が解除されてアンテナが回収できない。
つまりこれは

ありえないケースになる。

そもそもクロロの最初の説明、「手札は全て晒す」に反してる。
さらに試合後シャルナークに能力を返してないのに、マチには能力を返してるという意味不明な矛盾が生まれる。

ヒソカVSクロロにおけるマチとの共闘はしていない

以上のことから3-1のケース、「クロロがマチと共闘する」メリットがぶっちゃけ皆無と言っても良い。
むしろヒソカに共闘がバレるリスクがでかすぎる。
マチがヒソカに殺られるリスクのほうがデカい。ただただリスクが無駄にある。

携帯どうする?アンテナないけど
大丈夫 特に使う予定ないし
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

試合後のクロロとシャルナークの会話から見てもアンテナは消滅しても代用できることがわかる。
携帯は専用のじゃないとまずいけど、アンテナは代用できればなんでもいいとも言える。

つまりアンテナはシャルナーク専用のものではなく、代用できれば複製した偽物でもいい。

ヒソカは「釣り糸か?」と言っていたので3-3のケースだと思っているようですが。
ギャラリーフェイクでアンテナを複製した3-2のほうがメリットが大きいので真相はこっちだったんじゃないかと予想します。

ヒソカVSクロロで不正!?シャルナークとの共闘疑惑の考察

シャルナークとの共闘疑惑の問題のシーンはポチポチ携帯を操作してブラックボイスで誰かを操作しているシーンである。
そしてその次のコマで「通話」して「命令」しています。

そうだ
そこでいい しゃがめ 今だ
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

この直後、実はヒソカの持ってる頭部の胴体に太陽の刻印を設置しており、この胴体に操作した対象の月の刻印を触れさせてヒソカの手を爆破した。

ここで携帯をポチポチしてた手と、通話してたクロロは本当に同一人物なのか?
顔が隠れてるのでやらかしてる感が非常に出てるのが意味深である。
やっぱり、ポチポチしてたのはシャルナークで、クロロがシャルナークに電話してやらせてたんじゃないのか!?汚えぞクロロ!

だが、正直ここでシャルにやらせるのはデメリットが多い。
そもそもクロロ1人でやったほうがメリットが多いのでそれを考察します。

クロロとシャルナークが共闘しており、シャルがモブを操作してた場合

  1. クロロがアンテナをサンアンドムーンの刻印をつけたモブに刺す。
  2. クロロからシャルナークにブラックボイスの携帯を返す。
  3. クロロがシャルナークに電話をかける。
  4. シャルナークに①のモブを操作してもらい、ヒソカが持ってる頭の胴体の人形まで移動してもらう。
  5. クロロからシャルへの指示「そうだそこでいい しゃがめ 今だ」により①のモブをしゃがませることで、胴体とモブの刻印が触れる。
  6. 月と太陽の刻印が触れて、胴体に連動してヒソカが持ってる頭部が爆発する。
  7. グッド(シャルよくやった。さすが俺の親友やで!)
  8. シャルナークからクロロにブラックボイスの携帯を返す。

メリット

  • ブラックボイスを使い慣れたシャルナークに操作してもらえる。

デメリット

  • 胴体に確実に刻印を触れさせなきゃいけない状況なのでクロロ自身がやったほうが正確かと思われる。
  • 能力がないシャルナークが試合会場に居て、ヒソカにバレた場合間違いなくシャルは殺される。
  • 試合中にシャルナークへ携帯を返す危険を侵さなければならない。
  • シャルからクロロへ携帯を返す危険を侵さなければならない。
    (そもそもこの後ブラックボイスは使ってないので返す必要がないのに何故かクロロに再返還されていることになる。)
  • そもそも電話で指示するくらいならモブの操作くらいクロロが自分でやれや

クロロはシャルナークと共闘しておらず、通話でブラックボイスを使用した場合

  1. その辺のモブにサンアンドムーンで月の刻印を印字し、アンテナを刺して操作する。
  2. ①の人間をクロロがポチポチ操作し、ヒソカが持ってる頭と連動した胴体の場所まで移動させる。
  3. クロロが通話で「そうだそこでいい しゃがめ 今だ」と人形に命令する。
  4. 電話を受けた人間の「月の刻印」と胴体の「太陽の刻印」が触れる。
  5. 胴体と電話受けた人形が爆発することで、胴体に連動したヒソカが持ってる頭部も爆発する。
  6. グッド!(やったぜ!)

メリット

  • しゃがませて爆破するタイミングを通話で正確に実行できる。

デメリット

  • 特にないのだが、そもそもブラックボイスが通話で操作できる描写が今まで一度も無いのでイマイチ信憑性にかける。

クロロはシャルナークと共闘しておらず、ブラックボイスとオーダースタンプを併用した

  1. 予めギャラリーフェイクで複製した人形1体に、オーダースタンプの刻印とサンアンドムーンの月の刻印を印字する。
  2. ①の人形に「首がもげてる死体まで移動しろ」と命令する。
  3. ブラックボイスでモブをポチポチ操作し、胴体近くにいる②の人形までクロロ私物の電話を運ばせる。
  4. ③で操作した人間に「電話が鳴ったら出ろ。目の前の人形の耳に当てろ。」とポチポチ命令する。
  5. クロロがシャルナークの携帯で自分の電話にかけることで、③の人間が電話に出る。
  6. ③の操作されてる人間が、④により、携帯電話を目の前の人形の耳に当てる。
  7. クロロが電話越しに「そうだそこでいい しゃがめ 今だ」と人形に命令し胴体に触れさせる。
  8. 電話を受けた人形の「月の刻印」と胴体の「太陽の刻印」が触れる。
  9. 胴体が爆発することで、連動したヒソカが持ってる頭部も爆発する。
  10. グッド!(やったぜ!)

メリット

  • しゃがませて爆破するタイミングを通話で正確に実行できる。

デメリット

  • ブラックボイスが通話による操作ができないと仮定した場合のケースのため、4-2よりもオーダースタンプを経由する分めんどくさい。

クロロとシャルナークの共闘結論

以上のことから、別にシャルナークが居なくても全然問題なくクロロで対応可能なのである。
ブラックボイスが通話でも操作できるのであれば、4-2で実施できて一番楽なのである。
ただ、今までシャルナークは通話でブラックボイスを使用している描写がない。
もし、通話操作が不可なのであれば4-3で問題なくヒソカの手を爆破できる。

むしろ4-1が「クロロよりシャルナークのほうがブラックボイスの操作に手慣れてるからやってくれた」くらいしかメリットがない。
デメリットが多すぎるのでシャルナークと共闘したほうがむしろヒソカにハンデを上げているのではないか。

あと作中でシャルナークは「全て」携帯を右手で操作している。
しかし、今回は左手でガラケーを操作している。
クロロが手に本を「右手で持たないといけない」制約があるため、クロロが「空いてる左手で携帯操作もしてる」でほぼ確定かと思う。

ヒソカVSクロロで不正!?コルトピとの共闘が一番怪しい

作中で明確に怪しいのがこのコルトピ共闘疑惑である。
今までの2つよりは遥かに共闘疑惑が深くなる。
百戦錬磨のヒソカの予想を大きく覆させている疑惑のシーンがあるからである。

間に”番いの破壊者(サンダンドムーン)”の刻印が入った事で人形(コピー)の数は当初の予定より少なめ…

あと…20~30体くらいか……?

(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

ヒソカの予想ではクロロが操る人形は多くても30体と予想していた。
クロロほどの速さでも以下の手順を踏まなければいけないので時間がかかりすぎるからである。

  1. ギャラリーフェイクでコピーして人形を製造する。
  2. サンアンドムーンを片手で使用し、太陽の刻印を刻むことで死後の念により、人形が消えないようにする。
  3. オーダースタンプの刻印を刻む。

この3つをこなして、1秒に1体はすでに気が狂った速さな気がするが…何故かここでヒソカの予想が大きく覆される。

な!!!何という暴動!!!

100!?いや200!?を超える観客がヒソカ選手に襲いかかるゥゥ!!!

(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

実況によるとクロロはヒソカに向かっていくシアーハートアタックを200体作ってたらしい。

いやいやいやいや、いくらなんでも10倍の数はおかしい。
あのヒソカがここまで数を間違えるか?せいぜい50体ならわかるけど…200体はありえない。

これはこっそりとギャラリーフェイクを返してもらったコルトピが以下の部分を担当したからできた芸当でOKなのか?

ギャラリーフェイクでコピーして人形を製造する。

クロロ対ヒソカ!爆弾人形を作る手順の解説

  1. “神の右手悪魔の左手(ギャラリーフェイク)”のページを開く
  2. 栞で固定
  3. 大量のコピー製造
  4. サンアンドムーンのページを開く

  5. 栞で固定

  6. サンアンドムーンで太陽の刻印

  7. “人間の証明(オーダースタンプ)”のページを開く
  8. ヒソカを壊せと命令

元々ヒソカはミスリードをしていた。
サンアンドムーンが両手じゃないと使えない、本を持つことができない両手が塞がる能力だと思っていたので黒文字の部分が抜けてしまっていた。

ヒソカによるとこんな手順を踏んだら200体も爆弾人形を作れるわけがないと思っているのである。
しかし、これがコルトピが共闘しているとどうなるのか!

クロロとコルトピが共闘してギャラリーフェイクしてた場合の考察

  1. “神の右手悪魔の左手(ギャラリーフェイク)”のページを開く
  2. 栞で固定
  3. 大量のコピー製造

コルトピに能力を返して手伝ってもらえば、上記の①~③をコルトピがやってくれる。
つまり、クロロはサンアンドムーンとオーダースタンプだけ使えば済むのである。

すごい省略になるではないか!クロロやっちまったのか!?

でも、これで20体とか30体が200体になるかな。
上記で1/3をコルトピが担当してくれたと考えても単純に2倍から3倍が限度だろう。
60~90体で100体にも満たないのでは…。

さらに言えば、コルトピは戦闘力は弱そうなのでヒソカが暴れたら巻き添えで死にそうなところもデメリットである。
メリットは他2人の共闘に比べて確かに大きい…。
でもそれだけじゃあ数が足りなくない?「コルトピが共闘してました」じゃあこの問題は解決しない気がする。

実はもっとすげー卑怯くさいがルールには反してない方法がある。
クロロが晒したカードで闘い、ヒソカの要望通り「タイマン」のルールに反してない方法があるのだ!

ヒソカVSクロロの試合開始前に事前準備で200体の爆弾人形を作っていた場合が共闘説より卑怯すぎる

  1. 試合前に200体ほど観客をコピーした。(シャルナークも試合後200体と断定してる)

  2. サンアンドムーンで①の人形に太陽の刻印をして、ギャラリーフェイクを解除しても消えない状態にした。
  3. さらに栞でサンアンドムーンを挟み、月の刻印を長時間刻み最大威力の爆弾人形にする。
  4. 観客に紛れ込ませておく。

ヒソカと戦う前に準備をしてるケースである!

後出しはしない 晒したカードで闘うよ
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

確かにこれなら「後出し」はしてない。
事前に準備しただけだし、ヒソカに解説した能力しか使ってない。
事前準備で団員の能力を借りたのと大差ないじゃあないか。
共闘もしてないからちゃんとタイマンである。

何も卑怯じゃあないぜ。
ただ、最初から201対1で開始されていた気がするが、ヒソカの要望通りなのだ!
すげえ卑怯だな!!

でもこの状況であれば、クロロは「オーダースタンプ」を押すだけで済むので200体とか余裕。
しかもヒソカはサンアンドムーンの太陽の刻印しか押されてないと思っている。
だが、実際は最大威力の月の刻印までしてあるのだ。

ヒソカの想定外の事態…「月の刻印」まで押せた状態の200体のシアーハートアタックの完成である。
実際に人形は手のひらをあわせて自爆しまくっている。

この芸当はコルトピが手伝ってたからでは解決できない。

これにより、想定外すぎたのか爆発でヒソカの足が消し飛んでる。
左手をふっ飛ばした時も最大威力の爆発で消し飛んでる(ヒソカが言ってる)ので、足も最大威力だったから消し飛んでる可能性が高い。

そこまでやったら、確かに「100%オレが勝つ」とか負けフラグ立てといても、本当にクロロが勝つわ。
冨樫先生も「こんなこと言うやつ絶対に負けるけどあえて勝たせたかった」と言ってた意味がわかる。
なんか共闘より全然卑怯じゃないし、何もクロロは嘘をついてないし、タイマンのルール違反もしてないはずなのに、すんげー卑怯な気がしてきたぞ。
これはヒソカも試合後に怒るわ。
こんなのメルエムとか護衛軍みたいな爆弾が効かなそうな奴等じゃなきゃ絶対勝てないわ。

マチがヒソカ(死体)の顔をキレイにしようとした理由は共闘してたから?

首周りの痛みがやっぱり激しいね
顔もキレイにしといてやるよ
団長の除念…ありがと
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

罪悪感!このセリフからヒソカに「みんなでリンチしちゃってごめんね!」という罪悪感で死体の損傷を直してあげようとしたようにも見えます。

だが、マチは能力を決めた経緯が「友達が酷い目にあったとき綺麗にしてあげたかった」という経緯がある。
397話で幼なじみのサラサの死体をエンバーミングしてくれたレンコさんに憧れて糸の能力にしている。

団長の除念に協力してくれたことへの感謝の気持ちはあったので死体くらい直そうとしてあげただけで、共闘の後ろめたさのシーンではなさそうです。

ヒソカは試合後にマチのセリフで何に気づいたのか?

クロロ対ヒソカの結末はヒソカの爆死で幕を降ろしたわけですが、死後の念で復活したヒソカ。
ゴムで死に際に、死んだら心臓マッサージ(愛撫)しろと命令していたのである。
復活して横にマチがいたのでフレンドリーに話しかけたヒソカのセリフは以下である。

いやぁ…やっぱりクロロ級(クラス)と闘ると相手十分の条件で勝つのは難しいな…♣
現実は厳しいね
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

相手十分の条件とは以下だろう。

  • クロロは団員の能力を2つも借りてきた。
  • 天空闘技場というクロロが大量の人間を操作できる場で決闘してしまった。
  • クロロと追いかけっこしてる間にヒソカを殺すための準備を完了させてしまった。

加えて、マチのセリフで「何か」を確信している。

ま これに懲りたら今度からは戦う相手と場所はちゃんと選ぶことだね
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

ここのシーンは、「あ。コイツラ共闘してたな」って顔にも見える…。
でも、今まで書いてきたように共闘のメリットは正直薄いし、あまり意味がなかった。
むしろクロロ単体で絶対に勝てるわけがない「事前準備」していたことにここで気づいたのではないですかね。

20~30体の爆弾人形を作ってると予想したら、200体動時に攻めて来たときはヒソカも久々の顔芸をしてました。

「試合前に「スデに」200体爆弾人形を作って隠していた」ことに気づいたのかと思いましたが、この時点では「何がなんだか分からないが面白い♣」くらいの感じだったのかもしれないですね。

マチのセリフで「あぁ。試合前から爆弾人形をストックしてたのか…♣それはさすがにズルいなクロロ♠」と思い至ったのかもしれない。

戦う相手であるクロロは「後出しはしない」「晒したカードで戦う」と言っていた。

しかし、戦う場所を最大限利用して、「晒したカードを試合前に先出ししてた」のである。

ヒソカはなんで幻影旅団全員に喧嘩売ったのか

ヒソカはヨークシン編のときに、常に2人は側にいるから団長とタイマンできない◆とか言ってた。
なのに、急に「2人どころか全員かかってこいや」のスタンスになっっている。

今回のヒソカの敗因は以下である。

  1. 場所を選ばせた。
  2. 能力を準備させてしまった。
  3. 戦う前に能力を使って最高の環境で戦える準備をさせてしまった。

さすがにタイマンならなんでもいいと思ってたヒソカも、最初から200体の自動追尾爆弾を準備されてたら思うところがあったのかもしれない。
じゃあヒソカはどうしようと思ったのか。

  1. マチに喧嘩を売って、旅団全員に宣戦布告
  2. シャルナークとコルトピを殺す

これにより、旅団はクロロを筆頭に全員ブチギレである。
(初期メンじゃないボノとシズクはそうでもなさそうだったけど)

つまり、追う立場だったヒソカが追われる立場になる。
追われる立場だったクロロと立場が逆転する。

じゃあヒソカはクロロみたいに準備万端にして闘いたいかというとそうじゃあない。

旅団全員に伝えてくれる……?今からどこで誰と遭ってもその場で殺すまで闘るとね♡
(引用元:冨樫義博著『ハンターハンター』(集英社))

上のセリフからも、むしろ行き当たりばったりで戦うならお前等全員で来ても負けないことを教えてやるよ♥と言いたい感じである。
ただ、タイマンじゃないと厳しそうだが…全員で一斉に来られたらどうする気なのか。
ノブナガ、フェイタン、フィンクスの武闘派チームに会ったら勝てないんじゃないのか。
その辺はバンジーガムだけでどう対処する気なのか見ものである。

ハンターハンター34巻の冨樫先生のあとがきで共闘説は否定されてると思う

ヒソカは、あの場でマチを殺したがっていたのですが、僕が却下してしまいました。
船の流れに続けるにあたって他の旅団員へのメッセンジャーが必要だったのと、今回の闘いの反省と復讐をふまえて、クロロの能力を削っておくという、冷徹で合理的な判断にヒソカの本気をにじませたかったから…

という言い訳を後からつけ足した私の判断です。

クロロの能力を削っておくの意味

これは共闘してたと理解するならこうである。

ヒソカ「今回僕は天空闘技場みたいな人いっぱいいるところで誰がクロロに協力してるかわからない状態で闘いを挑んでしまった♥

タイマンじゃないじゃないか許せないねぇ♣当然復讐だ!団員が協力できないようにクロロと戦う前に旅団皆殺しッ!それが流儀ィ◆」

でもクロロの能力を削っておくために今回のシャルとコルトピがうんこしてるときに始末してるわけですよ。
クロロが「共闘」できないように旅団を狩るんじゃなくて、クロロが使用できる旅団の「能力」を削っておくためかと思います。

今回の闘いの反省と復讐の意味

これは共闘させてしまったことの反省というよりも、クロロに準備させたら勝てないという反省。
あんな準備万全の状態の闘いじゃなく、出会ったら即殺し合いのヒソカのルールで殺ったら負けないというプライドからの復讐と言ったろところかと思います。

「両者を勃てながらキッチリ勝敗をつける点に注意を払った」

この富樫先生のメッセージからもクロロは共闘してない。
共闘してたら「後出しはしない」「晒したカードで戦う」というクロロのマイルールに反しており、クロロが勃ってない。
とんでもないインポオブインポ野郎になってしまうのである。

クロロVSヒソカの共闘説は否定される件のまとめ

今回のクロロVSヒソカの共闘否定説の考察を簡単にまとめてみます。

  1. クロロはマチと共闘していない。
    アンテナ回収にマチに協力してもらうメリットがないからである。
  2. クロロはシャルナークと共闘していない。
    クロロがブラックボイスとオーダースタンプを併用したほうが確実に殺れるし、シャルナークに電話貸し借りする手間が無駄にかかるだけだからである。
  3. クロロはコルトピと共闘していない。
    コルトピが巻き添えで死ぬ可能性のある場で手伝ってもらうよりも、自分で200体の爆弾人形を試合前に準備しておくほうが確実にヒソカを殺れるからである。
  4. ヒソカは試合後共闘に怒ったわけではない。
    クロロに事前準備を完璧にさせたら誰も勝てないことに気づいたのである。
  5. ヒソカは共闘に怒ったわけではない。
    今度は逆にクロロに自分を追わせる立場にするために全員に宣戦布告した。
    シャルとコルトピを殺ったのも同じ理由。
    準備させなければ負けないと理解しているからである。
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